“出来栄:できばえ” の例文
“出来栄:できばえ”を含む作品の著者(上位)作品数
夏目漱石4
高村光雲3
薄田泣菫2
国枝史郎1
長谷川時雨1
“出来栄:できばえ”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 音楽 > 音楽史 各国の音楽20.0%
芸術・美術 > 工芸 > 工芸16.7%
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻3.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
今たしかには覚えていないけれども、不安な未来を眼先にひかえて、その日その日の出来栄できばえを案じながら病む身には
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
適度の情熱と、そして行届いた注意と、盛り上げていく感興と、——まことに心憎き出来栄できばえである(四三六〇一—三)。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
出来栄できばえはもとより大いに不満であるが、この仕事を、昭和聖代の日本の作家に与えられた義務と信じ、むきになって書いた、とは言える。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
もっとも今度せる「土」の出来栄できばえは、今から先を見越した様な予言が出来る程進行していない。
長塚節氏の小説「土」 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
したがって、出来栄できばえ如何いかんはまずいて、できたものを太平の記念と見る当人にはそれがどのくらいとうといか分らない。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「冬の旅」二十四曲は「美しき水車小屋の乙女」以上に歌もすぐれているが、これを歌っているヒュッシュの出来栄できばえはさらにすばらしい。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
取引の日には早速花野氏が来て出来栄できばえを見て大変喜び、早速残金を支払い自動車で帰ったのである。
真珠塔の秘密 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
貿易向き一方をやり、出来栄できばえは第二にして、まず手間にさえなればよろしいという側の人たちと
ごく手堅い職人気質かたぎの残る仕事で、その出来栄できばえには見事なものがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
しゃさけ出来栄できばえに、たちまち一部の册子そうしとなりぬ。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さく出来栄できばえ予想よさうして、はなかほりひらめくひかりごと眼前がんぜんあらはれた彫像てうざう幻影げんえい
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この陸奥の国には見逃してならない二つの民藝品があります。一つは刺子着さしこぎで一つはみのであります。いずれもその出来栄できばえは日本一の折紙をつけてよいでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
吾々われ/\が十六七のとき文天祥ぶんてんしやう正気せいきの歌などにかぶれて、ひそかに慷慨かうがい家列伝に編入してもらひたい希望で作つたものと同程度の出来栄できばえである。
艇長の遺書と中佐の詩 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
席画の出来栄できばえにすっかり上機嫌になった容堂は、
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
そうして外人の嗜好に一層投じようと、種々いろいろ工夫を凝らすため、したがって大作と称するものが出来、七、八寸から一尺位象牙の木地一杯に作ってその出来栄できばえを競ったもの、されば、その頃は
この二人は最上の出来栄できばえなりけり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
正直なところ、満足な出来栄できばえです。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
すべて大工というものは、むね出来栄できばえへまず眼をつけ、それからずっと柱づたいに、土台の仕組みまで見下ろすものであり、それが万事に習慣づけられ、人を見る時には頭から眺め、足に及ぼすものなのであった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吾輩の眼前に悠然ゆうぜんとあらわれた陰士の顔を見るとその顔が——平常ふだん神の製作についてその出来栄できばえをあるいは無能の結果ではあるまいかと疑っていたのに、それを一時に打ち消すに足るほどな特徴を有していたからである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
木魚もくぎょの顔の老爺おじいさんが、あの額の上に丁字髷ちょんまげをのせて、短い体に黒ちりめんの羽織を着て、大小をさしていた姿も滑稽こっけいであったろうが、そういうまた老妻おばあさんも美事な出来栄できばえ人物ひとだった。
こういう志を持っている人を蔭に使って、その出来栄できばえがよかったとして、後藤氏の立場はどうなるか……こう思うと、もう私はたてもたまらなくなって、この事は是非とも解決しなければならないと心を決し、その晩、急に岡倉覚三先生方へ出掛けて行ったのでありました。
近頃新画の展覧会があちこちで開かれるが、作家と絵の出来栄できばえについて何の好悪すききらひも持たない今の成金のなかには、眼を閉ぢて番組プログラムを押へるとか、又は従来これまで自分と縁起のよかつた、25とか73とかの番号に当つてゐるのを捜すとかして、それを買取る事にきめるのがある。