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仲働
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なかばたらき
ふりがな文庫
“
仲働
(
なかばたらき
)” の例文
「
文庫
(
ぶんこ
)
は
御宅
(
おたく
)
のでせうね。
可
(
い
)
いんでせうね」と
念
(
ねん
)
を
押
(
お
)
して、
何
(
な
)
にも
知
(
し
)
らない
下女
(
げぢよ
)
を
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
がらしてゐる
所
(
ところ
)
へ、
最前
(
さいぜん
)
の
仲働
(
なかばたらき
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
無論、下女は
仲働
(
なかばたらき
)
に
御飯焚
(
おはんた
)
きと、二人まで居たのですが、父は茶人の癖として非常に食物の
喧
(
やかま
)
しい人だもので、到底奉公人任せにしては置けない。
一月一日
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
件
(
くだん
)
の次の
明室
(
あきま
)
を越すと、
取着
(
とッつき
)
が板戸になって、その台所を越した処に、松という
仲働
(
なかばたらき
)
、お三と、もう一人女中が三人。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夫の留守にはこの家の
主
(
あるじ
)
として、彼は
事
(
つか
)
ふべき
舅姑
(
きゆうこ
)
を
戴
(
いただ
)
かず、気兼すべき
小姑
(
こじうと
)
を
抱
(
かか
)
へず、
足手絡
(
あしてまとひ
)
の幼きも
未
(
ま
)
だ有らずして、
一箇
(
ひとり
)
の
仲働
(
なかばたらき
)
と
両箇
(
ふたり
)
の
下婢
(
かひ
)
とに
万般
(
よろづ
)
の
煩
(
わづらはし
)
きを
委
(
まか
)
せ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と
仲働
(
なかばたらき
)
のお兼が気をきかし、其の場を
外
(
はず
)
して
梯子
(
はしご
)
を降りる、跡には若い同士の
差向
(
さしむか
)
い、心には一杯云いたい事はあるが、おぼこ
気
(
き
)
の口に出し兼ね、もじ/\して居ましたがなに思いましたか
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
土地がらでしょう、法被を著た人なども後から大勢附いて来ました。そして
揃
(
そろ
)
って今日の
悦
(
よろこ
)
びをいうのでした。父がその人たちに
挨拶
(
あいさつ
)
をします。気の利いた
仲働
(
なかばたらき
)
が、
印
(
しるし
)
ばかりの酒を出したようです。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
下女
(
げぢよ
)
は「
左樣
(
さやう
)
で
御座
(
ござ
)
いましたか、どうも」と
簡單
(
かんたん
)
に
禮
(
れい
)
を
述
(
の
)
べて、
文庫
(
ぶんこ
)
を
持
(
も
)
つた
儘
(
まゝ
)
、
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
の
仕切
(
しきり
)
迄
(
まで
)
行
(
い
)
つて、
仲働
(
なかばたらき
)
らしい
女
(
をんな
)
を
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
出入りの八百屋の
御用聞
(
ごようき
)
き
春公
(
はるこう
)
と、
家
(
うち
)
の
仲働
(
なかばたらき
)
お
玉
(
たま
)
と云うのが
何時
(
いつ
)
か知ら
密通
(
みっつう
)
して居て、
或夜
(
あるよ
)
、衣類を
脊負
(
せお
)
い、男女手を取って、裏門の
板塀
(
いたべい
)
を越して
馳落
(
かけお
)
ちしようとした処を
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
期限が来ても返せん、それを何とも言はずに、後から後からと三四度も貸して置いて、もう好い時分に、内に手が無くて困るから、半月ばかり
仲働
(
なかばたらき
)
に貸してくれと言出した。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
銑太郎、賢之助、女中の松、
仲働
(
なかばたらき
)
、抱え車夫はいうまでもない。折から居合わせた
賭博仲間
(
ぶちなかま
)
の漁師も四五人、別荘を
引
(
ひっ
)
ぷるって、八方へ手を分けて、急に姿の見えなくなった浦子を捜しに
駈
(
か
)
け廻る。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下女は「そうでございましたか、どうも」と簡単に礼を述べて、文庫を持ったまま、板の間の仕切まで行って、
仲働
(
なかばたらき
)
らしい女を呼び出した。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
女乞食の掘出しもの、恩に感じて
老実
(
まめ
)
々々しく、
陰陽
(
かげひなた
)
なく立働き、水も
汲
(
く
)
めば、米も
磨
(
と
)
ぎ、
御膳
(
ごぜん
)
も炊けば、お針の手も利き、
仲働
(
なかばたらき
)
から勝手の事、拭掃除まで一人で
背負
(
しょ
)
って、いささかも骨を
惜
(
おし
)
まず。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忽
(
たちま
)
ち
闥
(
ドア
)
の
啓
(
あ
)
くと見れば、
仲働
(
なかばたらき
)
の命ぜし物を
持来
(
もちきた
)
れるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其所
(
そこ
)
で
小聲
(
こごゑ
)
に
説明
(
せつめい
)
をして、
品物
(
しなもの
)
を
渡
(
わた
)
すと、
仲働
(
なかばたらき
)
はそれを
受取
(
うけと
)
つたなり、
一寸
(
ちよつと
)
宗助
(
そうすけ
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
たがすぐ
奧
(
おく
)
へ
入
(
はひ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども取次に出た
仲働
(
なかばたらき
)
の口から「
午
(
ひる
)
少し過に御出ましになりました」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仲
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
働
常用漢字
小4
部首:⼈
13画
“仲”で始まる語句
仲間
仲
仲人
仲違
仲町
仲居
仲好
仲店
仲々
仲善