“なかばたらき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仲働90.9%
中働9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くだんの次の明室あきまを越すと、取着とッつきが板戸になって、その台所を越した処に、松という仲働なかばたらき、お三と、もう一人女中が三人。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夫の留守にはこの家のあるじとして、彼はつかふべき舅姑きゆうこいただかず、気兼すべき小姑こじうとかかへず、足手絡あしてまとひの幼きもだ有らずして、一箇ひとり仲働なかばたらき両箇ふたり下婢かひとに万般よろづわづらはしきをまか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と云うので、誠に親切な人だから、新五郎もこゝに厄介になって居ると、このうちにお園という中働なかばたらきの女中が居ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小日向の方のお旗下の奥様がお塩梅が悪いので、中働なかばたらきに住み込んだ処が、これでも若い時分は此様こんな汚ないばゞアでもなかったから、殿様のお手が附いて、わずかうちに出来たのは此のお賤
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ウムお前の兄様あにさまは新五郎様と云ってね、親父様おとっさまはもうお酒好でねえ、お前が生れると間もなく、奥様は深い訳が有ってお逝去かくれになり、其の以前から、お熊と云う中働なかばたらき下婢おんなにお手が付いて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)