“御飯焚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごはんたき75.0%
おはんた12.5%
ごはんた12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日頃田崎と仲のよくない御飯焚ごはんたきのおえつは、田舎出の迷信家で、顔の色を変えてまで、お狐さまを殺すはおいえめに不吉である事を説き、田崎は主命しゅめいの尊さ
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
無論、下女は仲働なかばたらき御飯焚おはんたきと、二人まで居たのですが、父は茶人の癖として非常に食物のやかましい人だもので、到底奉公人任せにしては置けない。
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
見ると漆喰しっくいで叩き上げた二坪ほどの土間に、例の車屋のかみさんが立ちながら、御飯焚ごはんたきと車夫を相手にしきりに何か弁じている。こいつは剣呑けんのんだと水桶みずおけの裏へかくれる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)