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一群
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いちぐん
ふりがな文庫
“
一群
(
いちぐん
)” の例文
私
(
わたくし
)
と、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
と、
他
(
ほか
)
に
一群
(
いちぐん
)
の
水兵
(
すいへい
)
とは、
陸
(
りく
)
に
留
(
とゞま
)
つて、
其
(
その
)
試運轉
(
しうんてん
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
眺
(
なが
)
めつゝ、
花火
(
はなび
)
を
揚
(
あ
)
げ、
旗
(
はた
)
を
振
(
ふ
)
り、
大喝采
(
だいかつさい
)
をやる
積
(
つも
)
りだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼らほど
多人数
(
たにんず
)
でない、したがって比較的静かなほかの客が、まるで舞台をよそにして、気楽そうな話ばかりしているお延の
一群
(
いちぐん
)
を折々見た。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕も
亦
(
また
)
或晩春の午後、或オペラの楽屋の
廊下
(
らうか
)
に彼等の
一群
(
いちぐん
)
を見たことがある。彼等は佐藤君の書いたやうに、ぞろぞろ廻り
梯子
(
ばしご
)
を下つて行つた。
野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
で、
宿
(
やど
)
の
了見
(
れうけん
)
ばかりで
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つた、と
見
(
み
)
えて
其処
(
そこ
)
で
出逢
(
であ
)
つた
一群
(
いちぐん
)
の
内
(
うち
)
には、お
浦
(
うら
)
の
親類
(
しんるゐ
)
が
二人
(
ふたり
)
も
交
(
まざ
)
つた、……
此
(
こ
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
ゐ
)
ない
巡査
(
じゆんさ
)
などは、
同
(
おな
)
じ
目的
(
もくてき
)
で、
別
(
べつ
)
の
方面
(
はうめん
)
に
向
(
むか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
メェフラワァは、約三百年前、信仰、生活の自由を
享
(
う
)
けん為に、欧洲からはる/″\大西洋を越えて、亜米利加の新大陸に渡った清教徒の
一群
(
いちぐん
)
ピルグリム、ファザァスが乗った小さな
帆前船
(
ほまえせん
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
すさまじい荒法師の
一群
(
いちぐん
)
が、肩をいからし、高足駄を踏みならして
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沙立ちて
銃声
(
じうせい
)
おこる
一群
(
いちぐん
)
の支那兵わしる
蒙古狗
(
もうこいぬ
)
吠ゆ
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
皺
(
しわ
)
だむ
象
(
ざう
)
の
一群
(
いちぐん
)
よ、
太
(
ふと
)
しき
脚
(
あし
)
の
練歩
(
ねりあし
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
兵士、友人、縁者の
一群
(
いちぐん
)
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
快活
(
くわいくわつ
)
なる
水兵
(
すいへい
)
の
一群
(
いちぐん
)
は
其
(
その
)
周圍
(
まわり
)
を
取卷
(
とりま
)
いて、『やあ、
可愛
(
かあひ
)
らしい
少年
(
せうねん
)
だ、
乃公
(
おれ
)
にも
借
(
か
)
せ/\。』と
立騷
(
たちさわ
)
ぐ、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
は
右手
(
めて
)
を
擧
(
あ
)
げて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この何かに動かされる読者の
一群
(
いちぐん
)
が、つまり読書階級と呼ばれるのである。或は文芸的知識階級と呼ばれるのである。
小説の読者
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼は残酷に在来の家屋を
掻
(
か
)
き
挘
(
むし
)
って、無理にそれを取り払ったような
凸凹
(
でこぼこ
)
だらけの新道路の
角
(
かど
)
に立って、その
片隅
(
かたすみ
)
に
塊
(
かた
)
まっている
一群
(
いちぐん
)
の人々を見た。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
恁
(
か
)
うまで
情
(
じやう
)
の
昂
(
たか
)
ぶつた
処
(
ところ
)
へ、はたと
宿
(
やど
)
から
捜
(
さが
)
しに
出
(
で
)
た
一行
(
いつかう
)
七八人
(
しちはちにん
)
の
同勢
(
どうぜい
)
に
出逢
(
であ
)
つたのである……
定紋
(
じやうもん
)
の
着
(
つ
)
いた
提灯
(
ちやうちん
)
が
一群
(
いちぐん
)
の
中
(
なか
)
に
三
(
み
)
ツばかり、
念仏講
(
ねんぶつかう
)
の
崩
(
くづ
)
れとも
見
(
み
)
えれば、
尋常
(
じんじやう
)
遠出
(
とほで
)
の
宿引
(
やどひき
)
とも
見
(
み
)
えるが
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
獅子児
(
ししじ
)
一群
(
いちぐん
)
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甲板
(
かんぱん
)
の
其處此處
(
そここゝ
)
には
水兵
(
すいへい
)
の
一群
(
いちぐん
)
二群
(
にぐん
)
、ひそ/\と
語
(
かた
)
るもあり、
樂
(
たの
)
し
氣
(
げ
)
に
笑
(
わら
)
ふもあり。
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
兩眼
(
りやうがん
)
をまん
丸
(
まる
)
にして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
予は唯予の道を教へるだけである。……天下の人は
悉
(
ことごと
)
く互に虚偽を移し合つてゐる。
丁度
(
ちやうど
)
一群
(
いちぐん
)
の
病羊
(
びやうやう
)
のやうに
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この陰気な
一群
(
いちぐん
)
の人々は、ほとんど例外なしに似たり寄ったりの過去をもっているものばかりであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
翼の長い
一群
(
いちぐん
)
の
鴎
(
かもめ
)
はちょうど猫のように啼きかわしながら、海面を斜めに飛んで行った。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
“一群”で始まる語句
一群々々
一群二群