“遠出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおで71.4%
とほで28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長兵衛の法事は四月の十三日でしたが、この三月の十九日に子分の幸次郎と善八をつれて、初めて小金井へ遠出とおでを試みたと云う訳です。
半七捕物帳:68 二人女房 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
まだ遠出とおでをする猫ではなし、何時いつ居なくなったろうと評議する。細君が暫らく考えて「朝は居ましたよ、ねぎとりに往く時私にいて畑なぞ歩いて居ました」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
藝者や濱町あたりの女を連れて遠出とほでをしても、それが年の若いのであると、義雄ぐらゐの年輩者には隨分恥かしがつたものもある。義雄はそれが可愛かつた。
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
うまでじやうたかぶつたところへ、はたと宿やどからさがしに一行いつかう七八人しちはちにん同勢どうぜい出逢であつたのである……定紋じやうもんいた提灯ちやうちん一群いちぐんなかツばかり、念仏講ねんぶつかうくづれともえれば、尋常じんじやう遠出とほで宿引やどひきともえるが
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)