遠出とほで)” の例文
藝者や濱町あたりの女を連れて遠出とほでをしても、それが年の若いのであると、義雄ぐらゐの年輩者には隨分恥かしがつたものもある。義雄はそれが可愛かつた。
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
うまでじやうたかぶつたところへ、はたと宿やどからさがしに一行いつかう七八人しちはちにん同勢どうぜい出逢であつたのである……定紋じやうもんいた提灯ちやうちん一群いちぐんなかツばかり、念仏講ねんぶつかうくづれともえれば、尋常じんじやう遠出とほで宿引やどひきともえるが
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)