“きやうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姉妹27.2%
同胞23.9%
兄弟16.3%
兄妹15.2%
姉弟8.7%
鏡臺3.3%
鏡台2.2%
妹弟1.1%
弟妹1.1%
強大1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、丘の上で、大勢の子供がうたふ唄が聞えました。二人の姉妹きやうだいは、急に悲しくなつて、わツと地べたへ泣き伏してしまひました。
仲のわるい姉妹 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
四人の同胞きやうだい、総領の母だけが女で、残余あとは皆男。長男も次男も、不幸ふしあはせな事には皆二十五六で早世して、末ツ子の源作叔父が家督を継いだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
宗助そうすけ小六ころくあひだには、まだ二人ふたりほどをとこはさまつてゐたが、いづれも早世さうせいして仕舞しまつたので、兄弟きやうだいとはひながら、としとをばかちがつてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
當時たうじまちはなれた虎杖いたどりさとに、兄妹きやうだいがくらして、若主人わかしゆじんはうは、町中まちなか或會社あるくわいしやつとめてると、よし番頭ばんとうはなしてくれました。一昨年いつさくねんことなのです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
兩親ふたおやに早く死別れてつた二人の姉弟きやうだいですから互に力にして居たのが今では別れ/\になつて生死いきしにさへ分らんやうになりました。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
鏡臺きやうだいや化粧道具がそろつて居て、まるで若い女の部屋のやうですが、昨夜受取つた手紙は言ふ迄もなく、手掛りになりさうなものは一つも無かつたのです。
いかほど抱主かゝへぬし歩割ぶわりられても、自分じぶん一人ひとりでは使つかれないくらいで、三ねん年季ねんきけるころには鏡台きやうだい箪笥たんすつてゐたし、郵便局いうびんきよく貯金ちよきんまん以上いじやうになつてゐたが、かへるべきうちがないので
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
四人の兵隊は、みんな一人づつ、妹弟きやうだいの子で、三人が三人の妹の、一人は弟の息子。一人の妹が二人の男の子をもつだけで、どうしたことかあとはみんな一粒だねである。
四人の兵隊 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
不幸ふしあはせは斯の屋根の下にもお志保を待受けて居た。来て見ると、もう継母も、異母はらちがひ弟妹きやうだいも居なかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
彼等かれら最初さいしよんだつち強大きやうだい牽引力けんいんりよく永久えいきう彼等かれらとほはなたない。彼等かれら到底たうていつちくるしみとほさねばならぬ運命うんめいつてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)