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野心
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やしん
ふりがな文庫
“
野心
(
やしん
)” の例文
裸身の僕は、單に——人類の罪を覆うてゐる、キリスト教の血に染んだ
上衣
(
うはぎ
)
を
剥
(
は
)
いで了へば——冷酷な
野心
(
やしん
)
に富んだ男に過ぎないのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
もしそれを
見
(
み
)
いだしたなら、いま
自分
(
じぶん
)
の
抱
(
いだ
)
いているような、すべての
野心
(
やしん
)
は
遂
(
と
)
げられるだろうというような
気
(
き
)
がしたのでした。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
紡
(
つむ
)
ぐことゝ
扭
(
よ
)
ることサ、
無論
(
むろん
)
、
初
(
はじ
)
めから』と
海龜
(
うみがめ
)
は
答
(
こた
)
へて、『それから
算術
(
さんじゆつ
)
の四
則
(
そく
)
、——
野心
(
やしん
)
、
亂心
(
らんしん
)
、
醜飾
(
しうしよく
)
、それに
嘲弄
(
てうろう
)
』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
何しろ
腕
(
うで
)
一
杯
(
ぱい
)
のところを見せて、
少
(
すくな
)
くとも日本の
洋畫界
(
やうぐわかい
)
に一
生面
(
せいめん
)
を
開
(
ひら
)
かうといふ
野心
(
やしん
)
であツたから、其の用意、其の
苦心
(
くしん
)
、實に
慘
(
さん
)
憺たるものであツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
此
(
この
)
魚族
(
ぎよぞく
)
は、
極
(
きわ
)
めて
性質
(
せいしつ
)
の
猛惡
(
まうあく
)
なもので、
一時
(
いちじ
)
に
斯
(
か
)
く
押寄
(
おしよ
)
せて
來
(
き
)
たのは、
疑
(
うたがひ
)
もなく、
吾等
(
われら
)
を
好
(
よ
)
き
餌物
(
えもの
)
と
認
(
みと
)
めたのであらう。
私
(
わたくし
)
も
其
(
その
)
群
(
ぐん
)
を
見
(
み
)
て
忽
(
たちま
)
ち
野心
(
やしん
)
が
起
(
おこ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
それで、その秘密を自分のものにして世界をびっくりさせたいという
野心
(
やしん
)
をいだいたのです。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
イワン、デミトリチは
初
(
はじ
)
めの
中
(
うち
)
は
院長
(
ゐんちやう
)
が
野心
(
やしん
)
でも
有
(
あ
)
るのでは
無
(
な
)
いかと
疑
(
うたが
)
つて、
彼
(
かれ
)
に
左右
(
とかく
)
遠
(
とほ
)
ざかつて、
不愛想
(
ぶあいさう
)
にしてゐたが、
段々
(
だん/\
)
慣
(
な
)
れて、
遂
(
つひ
)
には
全
(
まつた
)
く
素振
(
そぶり
)
を
變
(
か
)
へたので
有
(
あ
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
いまこそは
何人
(
なんぴと
)
でもあれ、
自我
(
じが
)
の
名利
(
みょうり
)
をすて、
世
(
よ
)
のため、あわれな
民衆
(
みんしゅう
)
のために、
野心
(
やしん
)
の群雄とならず、
領土慾
(
りょうどよく
)
に割拠しない、まことの
武士
(
もののふ
)
があらわれなければならない
秋
(
とき
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四十七士の討ち入り、
桜田門外
(
さくらだもんがい
)
の変、……しかし、今度の事件ほど暗い運命的な感じのする事件はないね。何だか、国民全体が浅はかな
野心
(
やしん
)
のためにくずれて行くような気がするよ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
渠等
(
かれら
)
兩人
野心
(
やしん
)
を
差挾
(
さしはさ
)
み候事と相見え候と
邪辯
(
じやべん
)
を
震
(
ふる
)
つて申しければ内記殿は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わた
)
しも一
處
(
しよ
)
に
棺
(
かん
)
に
入
(
い
)
れよとて
聞
(
き
)
きわけもなく
泣
(
な
)
き
入
(
い
)
りし
姿
(
すがた
)
のあくまであどけなきが
不愍
(
ふびん
)
にて、
素
(
もと
)
より
誰
(
た
)
れたのまねば
義務
(
ぎむ
)
といふ
筋
(
すぢ
)
もなく、
恩
(
おん
)
をきせての
野心
(
やしん
)
もなけれど
夫
(
そ
)
れより
以來
(
いらい
)
の
百事萬端
(
ひやくじばんたん
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼の限りない
野心
(
やしん
)
に
快
(
こゝろよ
)
く
微笑
(
ほゝゑ
)
みクリスチヤンを俗人から區別し、前者を深く崇め、後者を意のまゝに許すだらう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
イワン、デミトリチは
初
(
はじ
)
めの
中
(
うち
)
は
院長
(
いんちょう
)
が
野心
(
やしん
)
でもあるのでは
無
(
な
)
いかと
疑
(
うたが
)
って、
彼
(
かれ
)
にとかく
遠
(
とお
)
ざかって、
不愛想
(
ぶあいそう
)
にしていたが、
段々
(
だんだん
)
慣
(
な
)
れて、
遂
(
つい
)
には
全
(
まった
)
く
素振
(
そぶり
)
を
変
(
か
)
えたのであった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
權力を得よう、この
慘
(
みじ
)
めな自分自身の爲めに力と名聲を得ようといふ
野心
(
やしん
)
から、
吾主
(
わがしゆ
)
、神の王國を
擴
(
ひろ
)
めようと云ふ野心を
形造
(
かたちづく
)
りました。十字架の
旗印
(
はたじるし
)
の勝利を得る爲めに。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“野心”で始まる語句
野心家
野心的