“郡:こおり” の例文
“郡:こおり”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花5
国枝史郎4
中里介山4
紫式部2
長谷川伸2
“郡:こおり”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 法律 > 法律12.5%
文学 > 日本文学 > 戯曲2.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
笠島のこおりに入ると、実方さねかた中将の遺跡、道祖神の祠をたずねなければ、奥州路の手形が不渡りになる。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふもと連下つれくだつた木樵が、やがて庄屋しょうやに通じ、陣屋に知らせ、こおりの医師を呼ぶ騒ぎ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
——御身おみたちもよく覚えて、お社近やしろぢか村里むらざとの、嫁、嬶々かか、娘の見せしめにもし、かつはこおりへも町へも触れい。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従って——こおり多津吉も、これに不意を打たれたのだと、さぞ一驚をきっしたであろうと思う。
ここは信州諏訪のこおり、神宮寺村に神寂かんさび立つ日本第一大軍神、建御名方命たけみなかたのみことまつった社、諏訪明神の境内けいだい
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
庄屋は、不意ふいこおり奉行の訪問に、心臓をしめつけられながら、炉べりで平伏した。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
忠太郎 一ツ。この人間ども、叩ッ斬ったる者は江州阪田のこおり番場ばんばの生れ忠太郎。(繰返していいつつ、書かせて貰い、次第にほろりとなり、落涙する)
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
大岡越前守の手の紀州調べの使つかいとして、同心平田三五郎ひらたさんごろうほか一人の者が、平沢村へきた。そして、第一番に、こおり奉行の所へくると
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「姓はこおりです……職人近常の。……私はそのせがれの多津吉というんだよ。」
嘉伝次 村、こおりのためじゃ、是非がない。これ、はい、気の毒なものじゃわい。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あの婦人おんなが——いや、あの婦人の歌が、秩父行きの原因でな。……秩父のこおり小川村逸見様庭の桧の根、昔は在ったということじゃ。——と云うあの婦人のうたう歌が」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まして行先は、名にし負う美濃の国、不破ふわこおり、関ヶ原——
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
任地の話などをしだすので、湯のこおりの温泉話も聞きたい気はあったが、何ゆえとなしにこの人を見るときまりが悪くなって、源氏の心に浮かんでくることは数々の罪の思い出であった。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
信濃の国は安曇あずみこおりの山また山——雪におおわれた番所ヶ原を、たったひとりで踏み越えて白骨谷に行くと広言した弁信法師、ふと或る地点で足を踏みとどめてしまいました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「下総の国、印旛いんばこおり、成田山ではお手長お手長」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
信州諏訪のこおり高島の城下は、祭礼のように賑わっていた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
弟子でしどもに言い、明石の邸宅を寺にし、近くの領地は寺領に付けて以前から播磨はりまの奥のこおりに人も通いがたい深い山のある所を選定して、最後のこもり場所としてあったものの
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
信州伊那のこおり川路の郷なのである。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
真先まっさきに、布、紙を弁えずひるがえした、旗のおもてに、何と、武州、こおりの名、村の名、人の名——(ともにはばかると註してある)——歴々ありありと記したるが矢よりも早く飛過ぐる。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それと申すも諏訪のこおりの諏訪明神の境内で危ういところを助けられ、あなたにお逢い致したればこそ、こういう運命さだめにもなりました。このように思えば悪侍の石川五右衛門というあの男も私には悪く思われませぬ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
〽秩父のこおり、小川村、
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
岡島や、組の者が、あわただしく立ってゆくと、入れちがいに、城下から離れた土地にいた為に、遅ればせに馬で駈けつけてきた加東郡のこおり奉行吉田忠左衛門が、汗まみれな額にほこりをつけたまま、用部屋の入口に姿を見せ、
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北豊島のこおりといへば、何となう『江戸名所図会』などみる心地して昔めかしく、寒梅、寒菊、福寿草その他春待つ花樹をひさぐ植木屋のいと多きも、寂しきこのごろの我がこゝろには、いたく和みぬ、されば一日そが果樹園に杖ひくうち
滝野川貧寒 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
籠彦 かよう土足裾取どそくすそとりましてご挨拶失礼さんでござんすがご免なさんせ、向いましてうえさんとこんど初めてのお目通りでござんす、自分は総州葛飾のこおり柴崎は波一里儀十若い者、籠屋彦左衛門と発し、ご賢察の通りしがない者でござんす。
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
時に竹内柳右衛門というこおり奉行があって、大いにその撲滅に苦心し、種々工夫の末、新令を発して、全く賭博の禁を解き、ただ負けた者から訴え出た時には、相手方を呼出して対審の上、賭博をなした証迹明白な場合には、被告より原告に対してち得た金銭を残らず返戻させるという掟にした。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)