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紀州
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きしう
ふりがな文庫
“
紀州
(
きしう
)” の例文
失なひ
斯迄
(
かくまで
)
千辛萬苦して
調
(
しら
)
ぶるも手懸りを得ず此上は是非に及ばじ
此
(
この
)
旨江戸へ申
送
(
おく
)
り我等は
紀州
(
きしう
)
にて
自殺致
(
じさついたす
)
より外なしと覺悟を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そはこの話に
止
(
とどま
)
らず、
安珍
(
あんちん
)
清姫
(
きよひめ
)
の話を翻訳したる「
紀州
(
きしう
)
日高
(
ひだか
)
の女
山伏
(
やまぶし
)
を殺す事」も然り、
葛
(
くず
)
の
葉
(
は
)
の話を翻訳したる、「畜類人と
契
(
ちぎ
)
り
男子
(
をのこ
)
を生む事」
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其中
(
そのうち
)
に將軍家の長州進發といふ事になつた。それが則ち
昭徳院
(
せうとくゐん
)
といふ
紀州
(
きしう
)
公方
(
くぼう
)
——
慶喜
(
けいき
)
公の前代の
御人
(
ごじん
)
である。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
あ
危
(
あぶ
)
ない、
棚
(
たな
)
の
破鍋
(
われなべ
)
が
落
(
お
)
ちかゝる
如
(
ごと
)
く、
剩
(
あまつさ
)
へべた/\と
崩
(
くづ
)
れて、
薄汚
(
うすよご
)
れた
紀州
(
きしう
)
ネルを
膝
(
ひざ
)
から
溢出
(
はみだ
)
させたまゝ、……あゝ……あゝ
行
(
や
)
つた!……
男振
(
をとこぶり
)
は
音羽屋
(
おとはや
)
(
特註
(
とくちう
)
、
五代目
(
ごだいめ
)
)の
意氣
(
いき
)
に
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
紀州
(
きしう
)
の山奥に、
狸山
(
たぬきやま
)
といふ高い山がありました。
其所
(
そこ
)
には、大きな
樫
(
かし
)
だの、
樟
(
くす
)
だのが生え
繁
(
しげ
)
つてゐる、昼でも薄暗い、気味の悪い森がありました。森の中には百
穴
(
あな
)
といふのがありました。
馬鹿七
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
▼ もっと見る
今
(
いま
)
三
年
(
ねん
)
の
後
(
のち
)
に
見
(
み
)
たしと
廓
(
くるわ
)
がへりの
若者
(
わかもの
)
は
申
(
まをし
)
き、
大黒屋
(
だいこくや
)
の
美登利
(
みどり
)
とて
生國
(
せいこく
)
は
紀州
(
きしう
)
、
言葉
(
ことば
)
のいさゝか
訛
(
なま
)
れるも
可愛
(
かわゆ
)
く、
第
(
だい
)
一は
切
(
き
)
れ
離
(
はな
)
れよき
氣象
(
きしやう
)
を
喜
(
よろこ
)
ばぬ
人
(
ひと
)
なし、
子供
(
こども
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
銀貨
(
ぎんくわ
)
入
(
い
)
れの
重
(
おも
)
きも
道理
(
だうり
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
紀州
(
きしう
)
の山奥に、
佐次兵衛
(
さじべゑ
)
といふ炭焼がありました。五十の時、
妻
(
かみ
)
さんに死なれたので、たつた一人子の
京内
(
きやうない
)
を
伴
(
つ
)
れて、山の奥の奥に行つて、毎日々々木を
伐
(
き
)
つて、それを炭に焼いてゐました。
熊と猪
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
玉之助といひ幼年にて父母に別れ
紀州
(
きしう
)
名草郡
(
なぐさごほり
)
平野村の
山伏
(
やまぶし
)
感應院の弟子となり名を
寶澤
(
はうたく
)
と改め十二歳の時お
三婆
(
さんばゞ
)
を
縊殺
(
しめころ
)
し御墨附短刀を
奪
(
うば
)
ひ取十三歳にして
師匠
(
ししやう
)
感應院を
毒殺
(
どくさつ
)
し十四歳の時村中を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
昔、
紀州
(
きしう
)
の山奥に、
与兵衛
(
よへゑ
)
といふ正直な
猟夫
(
かりうど
)
がありました。
或日
(
あるひ
)
の事いつものやうに鉄砲
肩
(
かた
)
げて山を奥へ奥へと入つて行きましたがどうしたものか、
其日
(
そのひ
)
に限つて
兎
(
うさぎ
)
一
疋
(
ぴき
)
にも出会ひませんでした。
山さち川さち
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
忠相
(
たゞとも
)
段々
聞
(
きか
)
れける所
紀州殿
(
きしうどの
)
方
甚
(
はなはだ
)
非分
(
ひぶん
)
なりとてあきらかに
取捌
(
とりさばき
)
けり只今までの
奉行
(
ぶぎやう
)
いかなれば
穩便
(
をんびん
)
にいたし置けるにや幸ひに越前守
相糺
(
あひたゞ
)
すべきなりとて
紀州
(
きしう
)
の方まけと成て勢州山田方
理運
(
りうん
)
甚だしかりき
爰
(
こゝ
)
において
年頃
(
としごろ
)
のうつぷんを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“紀州”の意味
《固有名詞》
紀州(きしゅう)
紀伊国(きいのくに)の別称。
(出典:Wiktionary)
紀
常用漢字
小5
部首:⽷
9画
州
常用漢字
小3
部首:⼮
6画
“紀州”で始まる語句
紀州家
紀州殿
紀州灘
紀州蜜柑
紀州侯
紀州公
紀州表
紀州訛
紀州路
紀州邸