“安珍”の読み方と例文
読み方割合
あんちん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そはこの話にとどまらず、安珍あんちん清姫きよひめの話を翻訳したる「紀州きしう日高ひだかの女山伏やまぶしを殺す事」も然り、くずの話を翻訳したる、「畜類人とちぎ男子をのこを生む事」
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
また清姫きよひめ日高川ひだかがわへ飛びこんで、安珍あんちんを追ったときはこんなものか、十七や十八で豪気なもの。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
着物の市松模様にさえ、嘗て、安珍あんちんを追った清姫きよひめの鬼気がただよっている感さえあった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)