“紀州灘”の読み方と例文
読み方割合
きしゅうなだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紀州灘きしゅうなだ荒濤あらなみおにじょう巉巌ざんがんにぶつかって微塵みじんに砕けて散る処、欝々うつうつとした熊野くまのの山が胸に一物いちもつかくしてもくして居る処、秦始皇しんのしこうていのよい謀叛した徐福じょふく移住いじゅうして来た処
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
紀州灘きしゅうなだや遠州灘で鳴らした波が、伊勢の海の平和を乱してやろうと、そこから押して来る、それを神崎のくぐじま俎島まないたじま、その他、水底にかくれた無数の隠れ岩がやらじとさえぎるのですから
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)