トップ
>
目當
>
めあて
ふりがな文庫
“
目當
(
めあて
)” の例文
新字:
目当
姉の家にはゐたくない。どこか外に身を置くところはないものかと、さし當り
目當
(
めあて
)
のつかない事ばかり考へつゞけてゐるのである。
或夜
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
詠
(
ながめ
)
やれば
遙
(
はるか
)
向ふに
燈火
(
ともしび
)
の光のちら/\と見えしに吉兵衞
漸
(
やう
)
やく
生
(
いき
)
たる
心地
(
こゝち
)
し是ぞ
紛
(
まが
)
ひなき人家ならんと又も
彼火
(
かのひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
目當
(
めあて
)
に
雪
(
ゆき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
茶屋
(
ちやゝ
)
が
廻女
(
まわし
)
の
雪駄
(
せつた
)
のおとに
響
(
ひゞ
)
き
通
(
かよ
)
へる
歌舞音曲
(
かぶおんぎよく
)
うかれうかれて
入込
(
いりこ
)
む
人
(
ひと
)
の
何
(
なに
)
を
目當
(
めあて
)
と
言問
(
ことゝ
)
はゞ、
赤
(
あか
)
ゑり
赭熊
(
しやぐま
)
に
裲襠
(
うちかけ
)
の
裾
(
すそ
)
ながく、につと
笑
(
わら
)
ふ
口元
(
くちもと
)
目
(
め
)
もと
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さて
奧樣
(
おくさま
)
、
目當
(
めあて
)
にいたして
參
(
まゐ
)
つたは
此
(
こ
)
の
小家
(
こいへ
)
、
忰
(
せがれ
)
は
武生
(
たけふ
)
に
勞働
(
はたらき
)
に
行
(
い
)
つて
居
(
を
)
り、
留守
(
るす
)
は
山
(
やま
)
の
主
(
ぬし
)
のやうな、
爺
(
ぢい
)
と
婆
(
ばゞ
)
二人
(
ふたり
)
ぐらし、
此處
(
こゝ
)
にお
泊
(
とま
)
りとなさいまし、
戸
(
と
)
を
叩
(
たゝ
)
いてあけさせませう。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
大陰暦
(
たいゝんれき
)
は
月
(
つき
)
を
目當
(
めあて
)
にして
定
(
さだめ
)
たる
暦
(
こよみ
)
の
法
(
はふ
)
なり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
見渡すに夜中の事ゆゑ夫なりと
目當
(
めあて
)
は知ねど女の聲ヤヨ人殺し/\助け給へと叫ぶにぞ
偖
(
さて
)
こそ惡漢御參んなれと猶一
驂
(
さん
)
に
馳着
(
はせつき
)
て用意の
延棒
(
のべぼう
)
を追取直して
躍
(
をどり
)
こみて女房を
押
(
おさへ
)
たる惡漢どもを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見舞
(
みまい
)
にと
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
も
成
(
な
)
らねば
心
(
こゝろ
)
ならねど、お
使
(
つか
)
ひ
先
(
さき
)
の一
寸
(
すん
)
の
間
(
ま
)
とても
時計
(
とけい
)
を
目當
(
めあて
)
にして
幾足
(
いくあし
)
幾町
(
いくてう
)
と
其
(
その
)
しらべの
苦
(
く
)
るしさ、
馳
(
は
)
せ
㧞
(
ぬ
)
けても、とは
思
(
おも
)
へど
惡事
(
あくじ
)
千
里
(
り
)
といへば
折角
(
せつかく
)
の
辛棒
(
しんぼう
)
を
水泡
(
むだ
)
にして
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
おもしろい
事
(
こと
)
は、——
停車場
(
ていしやば
)
を
肱下
(
ひぢさが
)
りに、ぐる/\と
挽出
(
ひきだ
)
すと、
間
(
ま
)
もなく、
踏切
(
ふみきり
)
を
越
(
こ
)
さうとして
梶棒
(
かぢぼう
)
を
控
(
ひか
)
へて、
目當
(
めあて
)
の
旅宿
(
りよしゆく
)
は、と
聞
(
き
)
くから、
心積
(
こゝろづも
)
りの、
明山閣
(
めいざんかく
)
と
言
(
い
)
ふのだと
答
(
こた
)
へると、
然
(
さ
)
うかね、
此
(
これ
)
だ
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
當
部首:⽥
13画
“目”で始まる語句
目
目的
目出度
目前
目標
目貫
目覚
目論見
目下
目論