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毒藥
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どくやく
救しなり
或時彼の四人
打寄て
耳語やう又七
事是迄種々非道になすと雖も此家を
出行景色なし
此上は如何せんと
相談しけるにお
常は
膝を
進め是は
毒藥を
恁う
仰々しく
言出すと、
仇の
髑髏か、
毒藥の
瓶か、と
驚かれよう、
眞個の
事を
言ひませう、さしたる
儀でない、
紫の
切を
掛けたなりで、一
尺三
寸、
一口の
白鞘ものの
刀がある。
……
萬一、
此藥が
毒藥であったら? ロミオどのと
縁組させておきながら、
此の
婚禮をさすときは、
宗門の
恥となるによって、それで
予を
殺さうといふ
深い
陰謀の
毒藥ではあるまいものでもない。
汲て後に
御膳を差上べしといひ
表の方へ出行たり
跡に寶澤は手早く
此夏中縁の下へ
埋置し
二品の
毒藥を
領主
此書面にて
僧が
申條の
證は
立ったり、
情事の
顛末、
女が
死去の
報告また
貧窮なる
藥種屋より
毒藥を
買求めてそれを
持參し、
此處なる
女の
墓の
中にて
自殺なさん
底意まで、
明白と
相成ったわ。
取寄是を
喰んと爲るを長助は
目配せをなし
止る
體故扨はと思ひ何か
紛らして是を
喰ず夫より又七は
新道の湯に行けるに長助も
後より同く
湯へ
來り彼の
毒藥をお熊が入たる事を
こりゃ
此處に四十
兩ある、
予に
毒藥を一
匁ほど
賣ってくりゃれ、
直に
血管に
行渡って
世に
饜果てた
飮主を
立地に
死なすやうな、
又、
射出された
焔硝が
怖しい
大砲の
胴中から
激しう
急に
走り
出るやうに