“どくやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毒薬57.1%
毒藥42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうこれはんでもうしわけをするよりほかはないとおもって、つぼの中の毒薬どくやくして、のこらずべました。もうどく体中からだじゅうまわって、もなくぬでしょう。
和尚さんと小僧 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
毒薬どくやくをながした水の手へ投げこまれ、そのうえにまた、わしにくわえあげられて、千じん谷間たにまへ落ちていった竹童が、どうしてうんがいいんだか、こんなわからない話はない——という顔で。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……まん一、このくすり毒藥どくやくであったら? ロミオどのと縁組えんぐみさせておきながら、婚禮こんれいをさすときは、宗門しゅうもんはぢとなるによって、それでわしころさうといふふか陰謀たくみ毒藥どくやくではあるまいものでもない。
くみて後に御膳ごぜんを差上べしといひおもての方へ出行たりあとに寶澤は手早く此夏中このなつちうえんの下へ埋置うづめおき二品ふたしな毒藥どくやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)