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毒薬
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どくやく
ふりがな文庫
“
毒薬
(
どくやく
)” の例文
旧字:
毒藥
試験管
(
しけんかん
)
をならべ、
毒薬
(
どくやく
)
とかかれた
茶色
(
ちゃいろ
)
のびんをとりあげると、試験管の中に、たらたらと、三、四
滴
(
てき
)
の
液
(
えき
)
をたらしこんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「
君
(
きみ
)
、あすこに、どくろのしるしのついた
戸
(
と
)
だながあるだろう。さっきいった
毒薬
(
どくやく
)
のびんが、あの
中
(
なか
)
に、はいっているのだよ。」と、
指
(
ゆび
)
さしました。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もうこれは
死
(
し
)
んで
申
(
もう
)
しわけをするよりほかはないと
思
(
おも
)
って、つぼの中の
毒薬
(
どくやく
)
を
出
(
だ
)
して、
残
(
のこ
)
らず
食
(
た
)
べました。もう
毒
(
どく
)
が
体中
(
からだじゅう
)
に
回
(
まわ
)
って、
間
(
ま
)
もなく
死
(
し
)
ぬでしょう。
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
毒薬
(
どくやく
)
をながした水の手へ投げこまれ、そのうえにまた、
鷲
(
わし
)
にくわえあげられて、千
仭
(
じん
)
の
谷間
(
たにま
)
へ落ちていった竹童が、どうして
運
(
うん
)
がいいんだか、こんなわからない話はない——という顔で。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
仏壇
(
ぶつだん
)
の下のつぼには、だいじなものが
入
(
はい
)
っている。
見
(
み
)
かけはあめのようだけれど、ほんとうは、
一口
(
ひとくち
)
でもなめたら、ころりとまいってしまうひどい
毒薬
(
どくやく
)
だ。
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
それは、
死
(
し
)
ぬだろう。しかし、もう
置物
(
おきもの
)
にされて
古
(
ふる
)
いのだから、あてにならんが、それより、もっとおそろしい
毒薬
(
どくやく
)
を
見
(
み
)
たことがあるよ。ただ
見
(
み
)
ただけでは、つまらん
白
(
しろ
)
い
粉
(
こな
)
さ。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毒草
(
どくそう
)
や
毒薬
(
どくやく
)
をひそかに
流
(
なが
)
しこんでおいたのであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おそらくちょうどいまが
毒薬
(
どくやく
)
のまわってきた時分——
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“毒薬”の意味
《名詞》
毒薬(どくやく)
毒性があり、劇薬よりも作用が激しい薬物。
(出典:Wiktionary)
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
“毒”で始まる語句
毒
毒蛇
毒瓦斯
毒気
毒々
毒舌
毒口
毒吐
毒蛾
毒水