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てんとう
ふりがな文庫
“
店頭
(
てんとう
)” の例文
さよ
子
(
こ
)
は、いぶかしく
思
(
おも
)
って、その
町
(
まち
)
にやってきました。すると、その
家
(
いえ
)
は
堅
(
かた
)
く
閉
(
し
)
まって、
店頭
(
てんとう
)
に
売
(
う
)
り
家
(
や
)
の
札
(
ふだ
)
がはってありました。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
菜蔬は蘭軒の妻が常に
店頭
(
てんとう
)
の物を買つて送つたが、或日それに自園の大根を雑へて、蘭軒の詩を添へて遣つた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
源一は、すっかりうれしくなって、あき箱に腰をかけ、うららかな陽をあびながら
商売
(
しょうばい
)
をつづけた。お客さまは、おもしろいほどつづき、
店頭
(
てんとう
)
に人だかりがするほどになった。
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
転変
(
てんぺん
)
の
激
(
はげし
)
きは
莫
(
な
)
しと
某老人
(
ぼうらうじん
)
の
申候
(
まうしそろ
)
其訳
(
そのわけ
)
は
外充内空
(
ぐわいじうないくう
)
の
商略
(
せふりやく
)
にたのみて、
成敗
(
せいはい
)
の
一挙
(
いつきよ
)
に
決
(
けつ
)
せんと
欲
(
ほつ
)
し
候
(
そろ
)
人の、
其家構
(
そのいへかま
)
へに
於
(
おい
)
て、
町構
(
まちかま
)
へに
於
(
おい
)
て、
同処
(
どうしよ
)
を
利
(
り
)
と
致候
(
いたしそろ
)
よりの
事
(
こと
)
にて、今も
店頭
(
てんとう
)
に
堆
(
うつたか
)
きは
資産
(
しさん
)
に
非
(
あら
)
ず
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
品物
(
しなもの
)
を
店頭
(
てんとう
)
に
陳列
(
ちんれつ
)
するような
事
(
こと
)
はあまりないようでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
ある
日
(
ひ
)
のことでございます。
身分
(
みぶん
)
の
高
(
たか
)
いお
役人
(
やくにん
)
が、
店頭
(
てんとう
)
にお
見
(
み
)
えになりました。お
役人
(
やくにん
)
は
主人
(
しゅじん
)
を
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
されて、
陶器
(
とうき
)
を
子細
(
しさい
)
に
見
(
み
)
られまして
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長造が
店頭
(
てんとう
)
を入ると、そこにはお
妻
(
つま
)
が、伸びあがって、往来を眺めていた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
兄
(
にい
)
さんや、
姉
(
ねえ
)
さんたちは、
果物
(
くだもの
)
の
季節
(
きせつ
)
になると、いろいろおいしそうな、
果物
(
くだもの
)
が、
店頭
(
てんとう
)
に
並
(
なら
)
ぶのを
見
(
み
)
てきて
話
(
はなし
)
をしました。
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
店頭
(
てんとう
)
のガラス
戸
(
ど
)
の
内側
(
うちがわ
)
には、
紅
(
あか
)
・
青
(
あお
)
・
白
(
しろ
)
・
紫
(
むらさき
)
のいろいろの
花
(
はな
)
が、いい
香気
(
こうき
)
を
放
(
はな
)
っていました。その
店
(
みせ
)
の
前
(
まえ
)
にいくと、
姉
(
あね
)
は
内側
(
うちがわ
)
をのぞきました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なにか、
珍
(
めずら
)
しいものでも、
見
(
み
)
つからないか。」と
考
(
かんが
)
えて、一つの
小路
(
こうじ
)
をはいって、
店頭
(
てんとう
)
を
見
(
み
)
ながらいったのです。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
大型
(
おがた
)
の、ひもで
下
(
さ
)
げる
昔
(
むかし
)
ふうのものでした。
商店
(
しょうてん
)
か、
古道具屋
(
ふるどうぐや
)
の
店頭
(
てんとう
)
でもなければ、
見
(
み
)
られぬものです。
正二くんの時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
の
子供
(
こども
)
たちが、
店頭
(
てんとう
)
に
並
(
なら
)
べておく
絵本
(
えほん
)
や、
雑誌
(
ざっし
)
をひろげて
見
(
み
)
ても、
金
(
きん
)
さんは、
小言
(
こごと
)
をいいませんでした。
子供
(
こども
)
たちが
笑
(
わら
)
うと、
自分
(
じぶん
)
も
笑
(
わら
)
って
見
(
み
)
ていました。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから
幾日
(
いくにち
)
かかかって、
殿
(
との
)
さまのお
茶
(
ちゃ
)
わんができあがりました。また、いつかのお
役人
(
やくにん
)
が、
店頭
(
てんとう
)
へきました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だが、あまり
急
(
きゅう
)
なために
調子
(
ちょうし
)
が
狂
(
くる
)
って、
片側
(
かたがわ
)
の
店頭
(
てんとう
)
へ
突
(
つ
)
っ
込
(
こ
)
んで、ガラス
戸
(
ど
)
を
破壊
(
はかい
)
したのです。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつも
店頭
(
てんとう
)
へ
人
(
ひと
)
の
立
(
た
)
たぬことはなく、ことに
夕暮
(
ゆうぐ
)
れどきなど、
往来
(
おうらい
)
まであふれていました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
町
(
まち
)
の
呉服屋
(
ごふくや
)
の
店頭
(
てんとう
)
に
立
(
た
)
って
一人
(
ひとり
)
の
少女
(
しょうじょ
)
が、じっとそこに
飾
(
かざ
)
られた
人形
(
にんぎょう
)
に
見
(
み
)
いっていました。
人形
(
にんぎょう
)
は、
美
(
うつく
)
しい
着物
(
きもの
)
をきて、りっぱな
帯
(
おび
)
をしめて、
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
る
人
(
ひと
)
たちを
誇
(
ほこ
)
らしげにながめていたのです。
生きた人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
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