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孝行
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かうかう
捨るぞや
強面親と
怨なせぞ
只此上は
善人に拾ひ上られ成長せば其人樣を父母と思ひて
孝行盡すべしと
暫時涙に
昏たりしが
斯る姿を
ひそかに
心覺に
因ると、
我朝にても
以前から、
孝行な
娘が
苦界に
沈んで、
浮川竹の
流の
身と
成るのは、
大概人參。
しかしその
後、
彼女は
前にも
増して一
層謹嚴な
生活を
送つた。
人々は
彼女に
同情を
寄せて、そして
二人の
孝行な
子供を
褒め
者にした。
誰も
今はもう
彼女の
過去に
就いて
語るのを
忘れた。
勤め父傳藏に至り
水損打續き其上
災害并び至りて田畑殘りなく失ひ
悴傳吉十六歳の
時親傳藏は病死なし母一人殘り
孝行を
おしろは
後のなまりと
知るべし。
此の
類あまたあり。
茸狩りの
唄に、(
松みゝ、
松みゝ、
親に
孝行なもんに
當れ。)
此の
松みゝに
又註して、
松茸とあり。
飛んだ
間違なり。
取つて親子が
活計となすも
今茲で
丁度三年越し他に樂みもあらざれど娘も
最も
孝行にして呉る故
夫のみが
此上もなき身の
喜び是も
今茲はモウ十七
婿を
これは
彌六といつて、
與吉の
父翁が
年來の
友達で、
孝行な
兒が
仕事をしながら、
病人を
案じて
居るのを
知つて
居るから、
例として
毎日今時分通りがかりに
其消息を
傳へるのである。
兄の
元太郎は
至極實體で、
農業に
出精し、
兩親へ
孝行を
盡し、
貧しい
中にもよく
齊眉き、
人づきあひは
義理堅くて、
村の
譽ものなのであるが、
其の
次男の
小助は
生れついたのらくらもの。