“和(くわ)” の例文
両公左右の□臣たれども才徳(さいとく)年齢(ねんれい)双璧(さうへき)をなさず、故に心齟齬(そご)して相和(くわ)せず。是(これ) 菅神の讒毒(ざんどく)を得(え)玉ふの張本(ちやうぼん)なり。
「何(ど)うしませう」と啜(すゝ)り泣(な)いた。宗助(そうすけ)は再度(さいど)の打撃(だげき)を男(をとこ)らしく受(う)けた。冷(つめ)たい肉(にく)が灰(はひ)になつて、其灰(そのはひ)が又(また)黒(くろ)い土(つち)に和(くわ)する迄(まで)、一口(ひとくち)も愚癡(ぐち)らしい言葉(ことば)は出(だ)さなかつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
吹く風に和(くわ)す唄ひ終つて忽ち見えず梅花道人鞍を打て歎じて曰く山川秀絶の氣凝(こ)りて斯(かゝ)る男子を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
仁(じん)は以て下に厚(あつ)く儉(けん)は以て用(もちゐ)るに足(たる)和(くわ)に而(して)弛(ゆる)めず寛(くわん)に而(して)能(よく)斷(だん)ずと然(され)ば徳川八代將軍吉宗公の御治世(ぢせい)享保年中大岡越前守忠相殿(たゞすけどの)勤役(きんやく)中數多(あまた)の裁許(さいきよ)之ありし中(うち)畔倉(あぜくら)重四郎(ぢうしらう)が事蹟(じせき)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人のわたくしをもて奪ふとも得(う)べからぬことわりなるを、たとへ重仁王(しげひとぎみ)の即位(みくらゐ)は民の仰ぎ望む所なりとも、徳を布(し)き和(くわ)を施(ほどこ)し給はで、道ならぬみわざをもて代(よ)を乱し給ふ則(とき)は
如是我聞(によぜがもん)、佛説阿彌陀經(ぶつせつあみだきやう)、聲は松風に和(くわ)して心のちりも吹拂はるべき御寺樣の庫裏(くり)より生魚あぶる烟なびきて、卵塔場(らんたふば)に嬰兒(やゝ)の襁褓(むつき)ほしたるなど、お宗旨によりて構ひなき事なれども
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うなじに副へし半巾は、 慈鎮和(くわ)尚のごとくなり。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
両公左右の□臣たれども才徳(さいとく)年齢(ねんれい)双璧(さうへき)をなさず、故に心齟齬(そご)して相和(くわ)せず。是(これ) 菅神の讒毒(ざんどく)を得(え)玉ふの張本(ちやうぼん)なり。
如是我聞(によぜがもん)、仏説阿弥陀経(ぶつせつあみだけう)、声は松風に和(くわ)して心のちりも吹払はるべき御寺様(おんてらさま)の庫裏(くり)より生魚(なまうを)あぶる烟(けぶ)なびきて、卵塔場(らんたうば)に嬰子(やや)の襁褓(むつき)ほしたるなど、お宗旨によりて搆(かま)ひなき事なれども
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
仁(じん)は以て下(しも)に厚(あつ)く儉(けん)は以て用(もちゐ)るに足(たる)和(くわ)にして弛(ゆる)めず寛(くわん)にして能(よく)斷(だん)ずと眞(まこと)なる哉(かな)徳川八代將軍吉宗公の御代名譽の官吏(やくにん)多しと雖も就中(なかんづく)大岡越前守忠相(たゞすけ)殿は享保二年より元文元年まで二十年の間(あひだ)市尹(まちぶぎやう)勤役中(きんやくちう)裁許の件々其明斷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
如是我聞(によぜがもん)、佛説阿彌陀經(ぶつせつあみだけう)、聲(こゑ)は松風(まつかぜ)に和(くわ)して心(こゝろ)のちりも吹拂(ふきはら)はるべき御寺樣(おんてらさま)の庫裏(くり)より生魚(なまうを)あぶる烟(けぶ)なびきて、卵塔塲(らんたうば)に嬰兒(やゝ)の襁褓(むつき)ほしたるなど、お宗旨(しうし)によりて搆(かま)ひなき事(こと)なれども
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)