一定いつてい)” の例文
醫者いしやもらふと、發育はついく充分じゆうぶんでないから、室内しつない温度をんど一定いつていたかさにして、晝夜ちうやともかはらないくらゐ人工的じんこうてきあたゝめなければ不可いけないとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
勿論もちろん旋風つむじかぜつねとて一定いつてい方向ほうかうはなく、西にしに、ひがしに、みなみに、きたに、輕氣球けいきゝゆうあだか鵞毛がもうのごとく、天空てんくうあがり、さがり、マルダイヴ群島ぐんたううへなゝめ
色は黒色栗色鳶色カハラケ色等種々有りて表面の精粗せいそ一定いつていせず、製法は圖版中左の下に畫きたるが如し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
これらのものはおほきさもかぎりがあり、かたち一定いつていしてをりますが、この土器どきになりますと、おほきいものでもおもふようなかたちのものでも自由じゆうつくることが出來できます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
外部がいぶからの影響えいきようもあるので、一樣いちようではありませんが、それ/″\のは、おのおの一定いつてい年月ねんげつあひだ生育せいいくするもので、普通ふつうでも二三百年にさんびやくねんから五六百年ごろつぴやくねんぐらゐきてゐるものがおほ
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
往來傍わうらいばたにはまたきしのぞむで、はてしなく組違くみちがへた材木ざいもくならべてあるが、二十三十づゝ、目形めなりに、井筒形ゐづつがたに、規律きりつたゞしく、一定いつていした距離きよりいて、何處どこまでもつゞいてる、あひだを、井筒ゐづつ彼方かなた
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
貝塚かいづか即ち石器せきき時代人民のめより宗教上しうけふじやうの物を發見はつけんすとは如何にも誠しからず聞こゆべしと雖も、一定いつていの時日をたる後、或は一定の祭祀さいしを終りたる後は
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
吾等われらこれより一定いつてい職務しよくむがあるので、暫時しばらく失敬しつけい君等きみらのちしづか休息きうそくたまへ、わたくしは八すぎふたゝかへつてて、晩餐ばんさんをばともいたしませう。』とのこして何處いづくともなく立去たちさつた。
ごて/\した曲線模樣きよくせんもようなどはなく、そのかたちもたいてい一定いつていしてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
一定いつてい間隔かんかくをもつてならつてゐるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)