“ゆうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユウシ
語句割合
勇士32.0%
有司18.0%
猶子10.0%
雄姿10.0%
遊子8.0%
有志6.0%
雄志4.0%
優旨2.0%
勇姿2.0%
攸之2.0%
有子2.0%
游思2.0%
雄視2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
理不盡りふじんなるいかり切先きっさきたゞ一突ひとつきにとマーキューシオー殿どの胸元むなもとをめがけていてかゝりまする、此方こなたおなじく血氣けっき勇士ゆうし、なにを小才覺ちょこざいなと立向たちむか
市九郎は、現往明遍大徳衲げんおうみょうへんだいとくのうの袖に縋って、懺悔のまことをいたした。上人しょうにんはさすがに、この極重悪人をも捨てなかった。市九郎が有司ゆうしの下に自首しようかというのを止めて
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
璋子は、人も知る白河法皇の猶子ゆうしで、祖父法皇のおはからいで、天皇に配されたきさきであることは、さきに誌した通りである。
その指す方には、空気のない澄明ちょうめいなる空間をとおして、新宇宙艇の雄姿ゆうしが見えた。「誰か、艇内からピストルをはなったよ。撃たれた方が、いま砂地に倒れちゃった。誰がやられたんだろう」
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
椰子の実の流れ着くという浜辺は多かったはずであるが、是が島崎氏のいうような遊子ゆうしによって、取り上げられる場合が少なかったかと思われる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これにつきましては、当町長さまはじめ、警察けいさつの方々さま、当町有志ゆうしの皆々さまから一方ひとかたならぬご後援こうえんをいただき、一同感謝かんしゃにたえない次第しだい
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
タメルランののち哈里ハリ(Hali)雄志ゆうし無し、使つかいあんに伴わしめ方物ほうぶつこうす。六年、白龍庵さいあり、程済ていせいつのく。七年、建文帝、善慶里ぜんけいりに至り、襄陽じょうように至り、てんかえる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
昔は拝顔さえかなわざりし宮様方の、勿体もったいなくも御観劇ありし際こと優旨ゆうしを以て御膝下おんひざもと近くまで御招おんまねきに預かり、御言葉おんことばたまわるさえ勿体なきに、なお親しく握手せさせ給えりと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
凛々りんりんたる勇姿ゆうし、あたりをはらった。さしも、烏合うごう野武士のぶしたちも、このけなげさに、一てきなみだを、具足ぐそくにぬらさぬものはない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斟酌しんしゃく損益し、進んで忠言を尽すにいたりては、すなわち、攸之ゆうしいんの任なり。ねがわくは陛下臣に託するに、討賊、興復の効を以てせられよ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第一の学而篇は、孔子の語を八章、孔子と子貢しこうとの問答を一章、有子ゆうしの語を三章、曾子そうしの語を二章、子夏しかの語を一章、子貢と子禽しきんの問答を一章集めたものである。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
〔譯〕自らつとめてまざる時候じこうは、心地しんち光光明明くわう/\めい/\にして、何の妄念ばうねん游思ゆうし有らん、何の嬰累えいるゐ罣想けさう有らん。
露國ロコク政治上せいぢぜうたち世界せかい雄視ゆうしすといへどもその版圖はんと彊大きようだいにして軍備ぐんび充實じゆうじつせるだけに、民人みんじん幸福こうふくゆたかならず、貴族きぞく小民せうみんとのあいだ鐵柵てつさくもうけらるゝありて、おのづからに平等びようどう苦叫くけうする平民へいみんこゑおこ
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)