トップ
>
遊子
>
ゆうし
ふりがな文庫
“
遊子
(
ゆうし
)” の例文
成島柳北
(
なるしまりゅうほく
)
が仮名
交
(
まじ
)
りの文体をそのままに模倣したり
剽窃
(
ひょうせつ
)
したりした
間々
(
あいだあいだ
)
に漢詩の
七言
(
しちごん
)
絶句を
挿
(
さしはさ
)
み、自叙体の主人公をば
遊子
(
ゆうし
)
とか小史とか名付けて
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
椰子の実の流れ着くという浜辺は多かったはずであるが、是が島崎氏のいうような
遊子
(
ゆうし
)
によって、取り上げられる場合が少なかったかと思われる。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
その泣き声は吾ながら悲壮の
音
(
おん
)
を帯びて
天涯
(
てんがい
)
の
遊子
(
ゆうし
)
をして断腸の思あらしむるに足ると信ずる。御三は
恬
(
てん
)
として
顧
(
かえり
)
みない。この女は
聾
(
つんぼ
)
なのかも知れない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
車中、知り人も多いだろうし、不行儀は、
遊子
(
ゆうし
)
のなすところで、土地の紳士にすすめられない。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“遊子”の意味
《名詞》
故郷を離れて暮らす人。
旅人。
(出典:Wiktionary)
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“遊子”で始まる語句
遊子樹