雄姿ゆうし)” の例文
矢数やかずはひょうひょうとにじのごとくはなたれたが、時間はほんの瞬間しゅんかん、すでに大鷲おおわしは町の空をななめによぎって、その雄姿ゆうし琵琶湖びわこのほうへかけらせたが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その指す方には、空気のない澄明ちょうめいなる空間をとおして、新宇宙艇の雄姿ゆうしが見えた。「誰か、艇内からピストルをはなったよ。撃たれた方が、いま砂地に倒れちゃった。誰がやられたんだろう」
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
じいさんからそう注意ちゅういされるまでもなく、わたくしはもう先刻さっきから一心不乱いっしんふらんふか統一とういつはいって、黒雲くろくもなかにらみつめてたのですが、たちまち一体いったい竜神りゅうじん雄姿ゆうしがそこにあざやかに見出みいだされました。
楠公の御像みぞう雄姿ゆうし
都の話 (新字旧仮名) / 渡久山水鳴(著)
しかし——わし雄姿ゆうしは、もう貯水池のまわりには見えなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すばらしいカモシカ号の雄姿ゆうし
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)