てう)” の例文
今日なら、もうほんたうに立派な雲の峰が、東でむくむく盛りあがり、みみづくの頭の形をしたてうヶ森もりも、ぎらぎら青く光って見えた。
さいかち淵 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
らば』とドードてう嚴格げんかくつて立上たちあがり、『この會議くわいぎ延期えんきされんことを動議どうぎします。けだし、もつとはや有効いうかう治療ちれう方法はうはふが——』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
あとに残つた宮嶋氏は、手をんで困りきつた顔をした。そしてペンギンてうやペリカンてうが食べ過ぎて腹を痛めた場合の処方箋を考へ出してみたりした。
「ガンブローてう」に突破つきやぶられたる輕氣球けいきゝゆうは、水素瓦斯すいそぐわするゝおとともに、キリヽ/\と天空てんくうくだつて、『あはや』といふに、大洋たいやう眞唯中まつたゞなか落込おちこんだのである。
牧師でなくては繰り返されぬ程繰り返して言ふ。「ねえ、ヨハンネス。これからあの竪町たてまちの内へ往つて、ラゴプスてうを食べよう。ラゴプス鳥を。ワクチニウムの実を添へてラゴプス鳥を食べよう。」
(新字旧仮名) / グスターフ・ウィード(著)
夕かげの砂掻きあますくくみごゑほろほろてうの連れうごき來る
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
余輩よはいはんとほつするところのものは』と憤激ふんげきしてドードてうひました、『吾々われ/\かわかせる唯一ゆゐいつ方法はうはふ候補コーカス競爭レース西洋せいやうおにごつこ)である』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
わたくし愕然がくぜんとして振向ふりむくと、今迄いまゝで白色巡洋艦はくしよくじゆんやうかん一方いつぽうられて、すこしも心付こゝろづかなかつたが、たゞる、西方せいほうそら一面いちめんに「ダンブローてう」とて、印度洋インドやう特産とくさん海鳥かいてう——そのかたちわしくちばしするど
夕かげの砂掻きあますくくみごゑほろほろてうの連れうごき来る
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
けれども各自てんでに一時間半じかんはん其所そこいらはしつゞけたときに、まつたかわいてしまひました、ドードてうきふに、『めッ!』とさけびました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
脊に負ひて霰小紋のもろつばさほろほろてうは聲ふくむとり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
脊に負ひて霰小紋のもろつばさほろほろてうは声ふくむとり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ゑて毛虫けむし嗟歎なげかひのほろほろてうよ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)