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道中
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どうちゅう
ふりがな文庫
“
道中
(
どうちゅう
)” の例文
それからもう
一
(
ひと
)
つ
道中
(
どうちゅう
)
姿
(
すがた
)
に
無
(
な
)
くてはならないのが
被衣
(
かつぎ
)
……
私
(
わたくし
)
は
生前
(
せいぜん
)
の
好
(
この
)
みで、
白
(
しろ
)
の
被衣
(
かつぎ
)
をつけることにしました。
履物
(
はきもの
)
は
厚
(
あつ
)
い
草履
(
ぞうり
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お糸は今夜
兼
(
かね
)
てから話のしてある
葭町
(
よしちょう
)
の
芸者屋
(
げいしゃや
)
まで出掛けて相談をして来るという事で、その
道中
(
どうちゅう
)
をば二人一緒に話しながら歩こうと約束したのである。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
かくてはわたくしが
傍杖
(
そばづえ
)
をくうおそれがあるので迷惑だから、
道中
(
どうちゅう
)
だけを特に変装して貰うことにした。
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いつか
伊那丸
(
いなまる
)
が京都から東へ帰るとき、
秀吉
(
ひでよし
)
は
桑名
(
くわな
)
の
陣中
(
じんちゅう
)
にしたしく
迎
(
むか
)
えて、
道中
(
どうちゅう
)
の
保護
(
ほご
)
をしてくれたのみか、
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
の
家宝
(
かほう
)
まで伊那丸の手へかえしてくれた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なんのお
礼
(
れい
)
なんかいるものですか。この
道
(
みち
)
をまっすぐにおいでなさると
町
(
まち
)
に
出
(
で
)
ます。
道中
(
どうちゅう
)
お
気
(
き
)
をつけておゆきなさいまし。」といって、
二人
(
ふたり
)
は
見送
(
みおく
)
ってくれました。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
道中
(
どうちゅう
)
をしたら茶代をやるものだと聞いていた。茶代をやらないと
粗末
(
そまつ
)
に取り扱われると聞いていた。こんな、
狭
(
せま
)
くて暗い部屋へ
押
(
お
)
し込めるのも茶代をやらないせいだろう。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
貰はれて行つた八百屋の家も猫好きだと云ふ話であつたから、虐待されてゐた筈はないので、これは明かに、一匹の猫が尼ヶ崎から此処までひとりで辿つて来る
道中
(
どうちゅう
)
の難儀を語るものだつた。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
其処
(
そこ
)
へ、
突掛
(
つッか
)
けに 紺がすりの汗ばんだ
道中
(
どうちゅう
)
を持って
行
(
ゆ
)
くと
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
度
(
ど
)
行
(
い
)
ったことのある
境地
(
ところ
)
でございますから、
道中
(
どうちゅう
)
の
見物
(
けんぶつ
)
は
一切
(
いっさい
)
ヌキにして、
私達
(
わたくしたち
)
は
一
(
ひ
)
と
思
(
おも
)
いに、あのものすごい
竜神
(
りゅうじん
)
の
湖水
(
こすい
)
の
辺
(
ほとり
)
へ
出
(
で
)
て
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「あんなに、お
年
(
とし
)
をとっていられるから、
道中
(
どうちゅう
)
なにか
変
(
か
)
わったことがなければいいが……。」
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ついこのあいだ信州から質子として大坂へきたばかりの
田舎者
(
いなかもの
)
、いたって
無口
(
むくち
)
で、年も他のふたりよりは若く、ながい
道中
(
どうちゅう
)
も、ただむッつりとして
歩
(
ある
)
いているが、
秀吉
(
ひでよし
)
の
犀眼
(
さいがん
)
が
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貰はれて行つた八百屋の家も猫好きだと云ふ話であつたから、虐待されてゐた筈はないので、これは明かに、一匹の猫が尼ヶ崎から此処までひとりで辿つて来る
道中
(
どうちゅう
)
の難儀を語るものだつた。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こんな
苦
(
くる
)
しい
道中
(
どうちゅう
)
のことでございますから、
御服装
(
おみなり
)
などもそれはそれは
質素
(
しっそ
)
なもので、
足
(
あし
)
には
藁沓
(
わらぐつ
)
、
身
(
み
)
には
筒袖
(
つつそで
)
、さして
男子
(
だんし
)
の
旅装束
(
たびしょうぞく
)
と
相違
(
そうい
)
していないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
女
(
おんな
)
は、
平常
(
ふだん
)
たいせつにしていた、くしとか、
笄
(
こうがい
)
とか、
荷物
(
にもつ
)
にならぬものだけを
持
(
も
)
ち、
男
(
おとこ
)
は、
羽織
(
はおり
)
、はかまというように、ほかのものを
持
(
も
)
っては、
長
(
なが
)
い
道中
(
どうちゅう
)
はできなかったのです。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
貰われて行った八百屋の家も猫好きだと云う話であったから、
虐待
(
ぎゃくたい
)
されていた筈はないので、これは明かに、一匹の猫が尼ヶ崎から
此処
(
ここ
)
までひとりで
辿
(
たど
)
って来る
道中
(
どうちゅう
)
の難儀を語るものだった。
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「泣いたところで、死んだ
良人
(
おっと
)
も
娘
(
むすめ
)
も
返
(
かえ
)
りはしない。それよりは、おまえが
伊勢
(
いせ
)
まいりの時に、
道中
(
どうちゅう
)
でかどわかされたという、すえの男の子をたずねだして、その子をたよりに
暮
(
く
)
らすがよい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道中
(
どうちゅう
)
気
(
き
)
をつけて、あちらについたら、この
赤
(
あか
)
いふろしきを
持
(
も
)
って
改札口
(
かいさつぐち
)
を
出
(
で
)
ると、
叔父
(
おじ
)
さんが、
迎
(
むか
)
えに
出
(
で
)
ていてくださるから、お
母
(
かあ
)
さんの、
日
(
ひ
)
ごろいったことをよく
守
(
まも
)
って、
偉
(
えら
)
い
人
(
ひと
)
になっておくれ。
真吉とお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんだら、
二人
(
ふたり
)
も、
道中
(
どうちゅう
)
気
(
き
)
をつけていきなよ。」
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“道中”の意味
《名詞》
道中(どうちゅう)
旅で目的地までの途中。副詞的、接続助詞的にも用いられる。
(出典:Wiktionary)
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“道中”で始まる語句
道中差
道中双六
道中奉行
道中合羽
道中奉行所
道中話
道中姿
道中笠
道中稼
道中師