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がいとう
ふりがな文庫
“
街燈
(
がいとう
)” の例文
新字:
街灯
つばめは、こう
物語
(
ものがた
)
ったのであります。
街燈
(
がいとう
)
は
夜
(
よる
)
になったときに、ふたたび、このことを
踊
(
おど
)
っている
人形
(
にんぎょう
)
に
話
(
はな
)
しました。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
街燈
(
がいとう
)
はともっていた。わたしは長いこと歩いてノートル・ダームのお寺へ行って、マチアに会うことにした。わたしは元気がすっかりなくなっていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
大きな岩と見えたのは、人間の家ではありませんか。そして、島ぜんたいは一つの市で、金色にキラキラ光っていたところは、
街燈
(
がいとう
)
やあかるい
窓
(
まど
)
ガラスなのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
その表情が
街燈
(
がいとう
)
の光を
斜
(
ななめ
)
に受けていかにも
艶
(
なまめか
)
しくまた愛くるしく、重吉の眼に映じた。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
表の電信柱にある
街燈
(
がいとう
)
の
灯先
(
ほさき
)
が窓ガラスに映っているので、部屋の中はお互の顔や着物が見分けられるほどもやもやと明るく、ナオミが熊谷の首を
跨
(
また
)
いで、自分の布団へ飛び降りた
刹那
(
せつな
)
の
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
大股
(
おおまた
)
にその
街燈
(
がいとう
)
の下を通り
過
(
す
)
ぎたとき、いきなりひるまのザネリが、新しいえりのとがったシャツを
着
(
き
)
て、
電燈
(
でんとう
)
の
向
(
む
)
こう
側
(
がわ
)
の
暗
(
くら
)
い
小路
(
こうじ
)
から出て来て、ひらっとジョバンニとすれちがいました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
成程
(
なるほど
)
、
覺束
(
おぼつか
)
ない、ものの
形
(
かたち
)
も、
唯
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
ツ
其
(
そ
)
の
燈
(
あかり
)
の
影
(
かげ
)
なのである……
心着
(
こゝろづ
)
くと、
便
(
たよ
)
りない
色
(
いろ
)
ながら、
其
(
そ
)
の
力
(
ちから
)
には、
揃
(
そろ
)
つて
消
(
き
)
えた
街燈
(
がいとう
)
が、
時々
(
とき/″\
)
ぎら/\と
光
(
ひか
)
りさへする——
靄
(
もや
)
が
息
(
いき
)
を
吐
(
は
)
いて
瞬
(
またゝ
)
く
中
(
うち
)
に
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
町の
街燈
(
がいとう
)
——
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
夜
(
よる
)
になると、
街燈
(
がいとう
)
が、
店
(
みせ
)
さきでともりました。その
光
(
ひかり
)
は、ちょうど、
踊
(
おど
)
っている
人形
(
にんぎょう
)
のところへとどきました。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしたちは
郊外
(
こうがい
)
へ出ていた。もう
往来
(
おうらい
)
の人も
巡査
(
じゅんさ
)
も
街燈
(
がいとう
)
も見えない。ただ
窓明
(
まどあ
)
かりがそこここにちらちらして、頭の上には黒ずんだ青空に二、三点星が光っているだけであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
空気は
澄
(
す
)
みきって、まるで水のように通りや店の中を
流
(
なが
)
れましたし、
街燈
(
がいとう
)
はみなまっ青なもみや
楢
(
なら
)
の
枝
(
えだ
)
で
包
(
つつ
)
まれ、電気会社の前の六本のプラタナスの木などは、中にたくさんの
豆電燈
(
まめでんとう
)
がついて
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が、つじに
立
(
た
)
っている
街燈
(
がいとう
)
をかすめて、どこからか、
枯
(
か
)
れたささの
葉
(
は
)
の
鳴
(
な
)
る
音
(
おと
)
などが
耳
(
みみ
)
にはいりました。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
坂
(
さか
)
の下に大きな一つの
街燈
(
がいとう
)
が、青白く
立派
(
りっぱ
)
に光って立っていました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
あくる
日
(
ひ
)
の
晩
(
ばん
)
、
街燈
(
がいとう
)
は、このことを
踊
(
おど
)
っている
人形
(
にんぎょう
)
に
話
(
はな
)
しました。これを
聞
(
き
)
くと
人形
(
にんぎょう
)
は、がっかりしました。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
少女
(
しょうじょ
)
は、
暗
(
くら
)
い
外
(
そと
)
の
方
(
ほう
)
を
指
(
さ
)
して、
町
(
まち
)
へ
出
(
で
)
る
方向
(
ほうこう
)
をおじいさんに
教
(
おし
)
えました。ところどころに
点
(
つ
)
いている
街燈
(
がいとう
)
の
光
(
ひかり
)
が
見
(
み
)
えるだけで、あとは
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
が
聞
(
き
)
こえるばかりでした。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あちらにともっている
街燈
(
がいとう
)
の
光
(
ひかり
)
が、わずかに、
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
く
中
(
なか
)
を
漂
(
ただよ
)
ってきて、この
髪
(
かみ
)
のほつれた、
哀
(
あわ
)
れな
女
(
おんな
)
を、
闇
(
やみ
)
のうちに、ほんのりと
浮
(
う
)
き
出
(
だ
)
すように
照
(
て
)
らしているばかりなので
ある冬の晩のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
街
常用漢字
小4
部首:⾏
12画
燈
部首:⽕
16画
“街”で始まる語句
街
街道
街路
街衢
街上
街頭
街中
街角
街々
街樾