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石塔
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せきたふ
ふりがな文庫
“
石塔
(
せきたふ
)” の例文
見合せ一
聲
(
せい
)
叫
(
さけ
)
んで肩先より乳の下まで一刀に切放せば茂助はウンとばかりに
其儘
(
そのまゝ
)
死
(
しゝ
)
たる處へ以前の
曲者
(
くせもの
)
石塔
(
せきたふ
)
の
蔭
(
かげ
)
より
現
(
あらは
)
れ出るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
巫山戯
(
ふざけ
)
るなよ、馬鹿野郎。
菊石
(
あばた
)
で
眇目
(
すがめ
)
だつた日にや、貞女だつて
石塔
(
せきたふ
)
だつて、擔ぐ氣になる
手前
(
てめえ
)
ぢやあるめえ」
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
第
(
だい
)
一に
塩原多助
(
しほばらたすけ
)
と深く
彫
(
ほ
)
つてある。
石塔
(
せきたふ
)
の
裏
(
うら
)
には新らしい
塔婆
(
たふば
)
が立つてゐて、それに
梅廼屋
(
うめのや
)
と書いてある。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
事のよしをつげてお菊が
戒名
(
かいみやう
)
をもとめ、お菊が
溺死
(
おぼれしゝ
)
たる
橋
(
はし
)
の
傍
(
かたはら
)
に髪の毛を
埋
(
うづ
)
め
石塔
(
せきたふ
)
を
建
(
たつ
)
る事すべて人を
葬
(
はうふ
)
るが
如
(
ごと
)
くし、みなあつまりてねんごろに
仏事
(
ぶつじ
)
を
営
(
いとな
)
みしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その
夥多
(
おびたゞ
)
しい
石塔
(
せきたふ
)
を、
一
(
ひと
)
つ
一
(
ひと
)
つうなづく
石
(
いし
)
の
如
(
ごと
)
く
從
(
したが
)
へて、のほり、のほりと、
巨佛
(
おほぼとけ
)
、
濡佛
(
ぬれぼとけ
)
が
錫杖
(
しやくぢやう
)
に
肩
(
かた
)
をもたせ、
蓮
(
はちす
)
の
笠
(
かさ
)
にうつ
向
(
む
)
き、
圓光
(
ゑんくわう
)
に
仰
(
あふ
)
いで、
尾花
(
をばな
)
の
中
(
なか
)
に、
鷄頭
(
けいとう
)
の
上
(
うへ
)
に
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
其方
寺
(
てら
)
へ
葬
(
はうむ
)
りし趣きなるが右は
當時
(
たうじ
)
無縁
(
むえん
)
なるか又は
印
(
しるし
)
の
石塔
(
せきたふ
)
にても
建
(
たて
)
ありやと尋けるに此祐然
素
(
もと
)
より
頓智
(
とんち
)
才辨
(
さいべん
)
の者故參候
若君
(
わかぎみ
)
澤の井の
石塔
(
せきたふ
)
は御座候も
香花
(
かうげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
片側
(
かたがは
)
のまばら
垣
(
がき
)
、
一重
(
ひとへ
)
に、ごしや/\と
立亂
(
たちみだ
)
れ、
或
(
あるひ
)
は
缺
(
か
)
け、
或
(
あるひ
)
は
傾
(
かたむ
)
き、
或
(
あるひ
)
は
崩
(
くづ
)
れた
石塔
(
せきたふ
)
の、
横鬢
(
よこびん
)
と
思
(
おも
)
ふ
處
(
ところ
)
へ、
胡粉
(
ごふん
)
で
白
(
しろ
)
く、さま/″\な
符號
(
ふがう
)
がつけてある。
卵塔場
(
らんたふば
)
の
移轉
(
いてん
)
の
準備
(
じゆんび
)
らしい。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此事こゝかしこに
伝
(
つた
)
へ
聞
(
きこ
)
えて
話柄
(
はなしのたね
)
としけるが、こゝろざしあるものゝいふやう、源教がもちしかの髪の毛を
瘞
(
うづ
)
め
石塔
(
せきたふ
)
を
建
(
たて
)
て
供養
(
くやう
)
せば、お菊が
幽魂
(
いうこん
)
黄泉地
(
よみぢ
)
のかげにもよろこびなんといひ
出
(
いだ
)
ししに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
取繕
(
とりつくろ
)
ひ申にぞ次右衞門三五郎口を
揃
(
そろ
)
へて然らば其
石塔
(
せきたふ
)
へ
參詣
(
さんけい
)
致し度
貴僧
(
きそう
)
には先へ歸られ其
用意
(
ようい
)
をなし置給へと云に祐然
畏
(
かしこ
)
まり候と急ぎ立歸りて
無縁
(
むえん
)
の五
輪
(
りん
)
の
塔
(
たふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
冷
(
つめた
)
い
石塔
(
せきたふ
)
に
手
(
て
)
を
載
(
の
)
せたり、
濕臭
(
しめりくさ
)
い
塔婆
(
たふば
)
を
掴
(
つか
)
んだり、
花筒
(
はなづつ
)
の
腐水
(
くされみづ
)
に
星
(
ほし
)
の
映
(
うつ
)
るのを
覗
(
のぞ
)
いたり、
漫歩
(
そゞろあるき
)
をして
居
(
ゐ
)
たが、
藪
(
やぶ
)
が
近
(
ちか
)
く、
蚊
(
か
)
が
酷
(
ひど
)
いから、
座敷
(
ざしき
)
の
蚊帳
(
かや
)
が
懷
(
なつか
)
しくなつて、
内
(
うち
)
へ
入
(
はひ
)
らうと
思
(
おも
)
つたので
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
初編
(
しよへん
)
にもいへるが如く、○ホウラは冬にあり、
雪頽
(
なだれ
)
は春にあり。他国の人越後に来りて
山下
(
さんか
)
を
往来
(
わうらい
)
せばホウラなだれを用心すべし。他国の人これに死したる
石塔
(
せきたふ
)
今も所々にあり、おそるべし/\。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
初編
(
しよへん
)
にもいへるが如く、○ホウラは冬にあり、
雪頽
(
なだれ
)
は春にあり。他国の人越後に来りて
山下
(
さんか
)
を
往来
(
わうらい
)
せばホウラなだれを用心すべし。他国の人これに死したる
石塔
(
せきたふ
)
今も所々にあり、おそるべし/\。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「あの、
二人
(
ふたり
)
で
石
(
いし
)
をのつけたの、……お
石塔
(
せきたふ
)
のやうな。」
夜釣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“石塔”の意味
《名詞》
石を材料として造られた多層の塔。
墓石。
(出典:Wiktionary)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
塔
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“石塔”で始まる語句
石塔婆