“せきたふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石塔88.9%
石榻11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だい一に塩原多助しほばらたすけと深くつてある。石塔せきたふうらには新らしい塔婆たふばが立つてゐて、それに梅廼屋うめのやと書いてある。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
事のよしをつげてお菊が戒名かいみやうをもとめ、お菊が溺死おぼれしゝたるはしかたはらに髪の毛をうづ石塔せきたふたつる事すべて人をはうふるがごとくし、みなあつまりてねんごろに仏事ぶつじいとなみしに
われ等は劇場に入りて、磴級とうきふをなせる石榻せきたふに坐したり。舞臺を見るに、その柱の石障石扉、昔のまゝに殘りて、羅馬の俳優のこゝに演技せしはきのふの如くぞおもはるゝ。
ヱロナの市人いちびと石榻せきたふに坐せるさまは、猶いにしへのごとくにて、演ずる所の曲をば、「ラ、ジエネレントオラ」と題せり。役者の群は、ヱネチアにて見しアヌンチヤタが組なりき。