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晴
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ば
ふりがな文庫
“
晴
(
ば
)” の例文
ときどき、
雷
(
かみなり
)
が
鳴
(
な
)
って、
雨
(
あめ
)
がふりそうに
見
(
み
)
えながら、
夜
(
よる
)
は、また、一
片
(
ぺん
)
の
雲
(
くも
)
すらなく、
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れと
晴
(
は
)
れ
上
(
あ
)
がるような、
日
(
ひ
)
でりがつづきました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
夫
(
それ
)
は
分
(
わか
)
つてゐる。本人の病気に
付
(
つ
)
け込んで僕が意趣
晴
(
ば
)
らしに、
虐待
(
ぎやくたい
)
でもすると思つてるんだらうが、僕だつて、まさか」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
が、俺の方は、おっけ
晴
(
ば
)
れて、許して縁の下へ入れて置いて貰う方が、隠忍んで隣の空屋に潜るよりかも
希望
(
のぞみ
)
ですだ。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、こんな
一刻
(
いっとき
)
が、せめて陣中での
鬱
(
う
)
さ
晴
(
ば
)
らしなのだといわぬばかりに、よく飲むし、また相手へも
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なまじ
知
(
し
)
ってる
顔
(
かお
)
よりも、はじめて
会
(
あ
)
って
見
(
み
)
る
方
(
ほう
)
に、はずむ
話
(
はなし
)
があるものだ。——それにお
前
(
まえ
)
、
相手
(
あいて
)
は
当時
(
とうじ
)
上上吉
(
じょうじょうきち
)
の
女形
(
おやま
)
、
会
(
あ
)
ってるだけでも、
気
(
き
)
が
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れとするようだぜ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
奧
(
おく
)
さんは
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れしくひとみを
輝
(
かゞや
)
かしながら、
暫
(
しば
)
らくその
額面
(
がくめん
)
に
眺
(
なが
)
め入つてゐた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『しあわせ
人形
(
にんぎょう
)
』と
書
(
か
)
いてある
箱
(
はこ
)
の
中
(
なか
)
にはいっている
人形
(
にんぎょう
)
は、その
顔
(
かお
)
を
描
(
か
)
くときに、
私
(
わたし
)
の
気持
(
きも
)
ちが
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れとしていましたから、そう
書
(
か
)
いたのです。
気まぐれの人形師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
の
家
(
いえ
)
は、
急
(
きゅう
)
に
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れとしてきました。
曇
(
くも
)
った
日
(
ひ
)
に、
雲間
(
くもま
)
から
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
射
(
さ
)
したように
明
(
あか
)
るくなってきました。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いいお
天気
(
てんき
)
でございます。よく
精
(
せい
)
が
出
(
で
)
るのう。」と、
声
(
こえ
)
をかけられると、
人々
(
ひとびと
)
は
急
(
きゅう
)
に
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れした
気持
(
きも
)
ちになって、また
仕事
(
しごと
)
にとりかかったのであります。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
孝吉
(
こうきち
)
は、よく
屋根
(
やね
)
の
植木
(
うえき
)
を
並
(
なら
)
べてある
台
(
だい
)
の
上
(
うえ
)
へ
出
(
で
)
ます。なぜなら、あすこはよく
日
(
ひ
)
が
当
(
あ
)
たってあたたかであるし、また
遠方
(
えんぽう
)
の
景色
(
けしき
)
が
見
(
み
)
えて、なんとなく
気分
(
きぶん
)
が
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れするからでした。
すずめの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
太陽
(
たいよう
)
が、たまたま
雲間
(
くもま
)
から
出
(
で
)
て、
暖
(
あたた
)
かな
顔
(
かお
)
つきで、
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れしくこの
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
い
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
をながめますときは、おじいさんは、こまどりのはいっているかごをひなたに
出
(
だ
)
してやりました。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れとした
子供
(
こども
)
の
心
(
こころ
)
を
暗
(
くら
)
くしてはならぬと
思
(
おも
)
われたので
すずめを打つ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“晴(晴れ)”の解説
晴れ(はれ)は、大気がある天体において、雲が少ないか全く無い天気を指し、日本語での最狭義では地球でのそれのみを指す。
(出典:Wikipedia)
晴
常用漢字
小2
部首:⽇
12画
“晴”を含む語句
天晴
晴々
秋晴
日本晴
晴朗
晴衣
素晴
見晴
晴天
五月晴
気晴
朝晴
憂晴
面晴
晴着
星晴
梅雨晴
念晴
晴夜
安倍晴明
...