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なんせん
ふりがな文庫
“
難船
(
なんせん
)” の例文
南洋
(
なんよう
)
のあまり
世界
(
せかい
)
の
人
(
ひと
)
たちには
知
(
し
)
られていない
島
(
しま
)
に
住
(
す
)
んでいる
二人
(
ふたり
)
の
土人
(
どじん
)
が、
難船
(
なんせん
)
から
救
(
すく
)
われて、ある
港
(
みなと
)
に
着
(
つ
)
いたときでありました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
難船
(
なんせん
)
? それは
何
(
なん
)
ですか、
本船
(
ほんせん
)
には
絶
(
た
)
えず
海上
(
かいじやう
)
を
警戒
(
みは
)
る
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
があるです、
敢
(
あへ
)
て
貴下
(
きか
)
を
煩
(
はずら
)
はす
筈
(
はづ
)
も
無
(
な
)
いです。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ヴィタリス
老人
(
ろうじん
)
は、よく
難船
(
なんせん
)
した人の話をした。ある話では、なにも食べ物のないはなれ島に
漂着
(
ひょうちゃく
)
した船乗りが、船のボーイを食べてしまったこともある。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
するとある日、町からしらせがとどいて、
難船
(
なんせん
)
したとおもった商人の持ち船が、にもつを山とつんだまま、ぶじに港へ
入
(
はい
)
って来たということが分かりました。
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)
(新字新仮名)
/
ガブリエル=シュザンヌ・バルボ・ド・ヴィルヌーヴ
(著)
(
己
(
おのれ
)
は
難船
(
なんせん
)
に
會
(
あ
)
ふやうなものか、
何
(
ど
)
うぢや。)と、
其處
(
そこ
)
で
胸
(
むね
)
が、(お
前
(
まへ
)
は
隨分
(
ずゐぶん
)
罪
(
つみ
)
を
造
(
つく
)
つて
居
(
ゐ
)
るから
何
(
ど
)
うだか
知
(
し
)
れぬ。)と
恁
(
か
)
う
答
(
こた
)
へられた
日
(
ひ
)
にや、
覺悟
(
かくご
)
もせずばなるまい。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「二三日前、
難船
(
なんせん
)
して、やっと、このこうりだけ持って上ったのです。」と、言っておきました。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そのとき
朋輩
(
ほうばい
)
は
難船
(
なんせん
)
して
行方不明
(
ゆくえふめい
)
となり、ついによろこんでもらえなかったというのだ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
世界
(
せかい
)
じゅうを、あちら、こちら、
歩
(
ある
)
いて、
珍
(
めずら
)
しい
花
(
はな
)
の
種子
(
たね
)
を
集
(
あつ
)
めて、おじいさんは
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
の
故郷
(
こきょう
)
へ
帰
(
かえ
)
る
途中
(
とちゅう
)
で、この
海岸
(
かいがん
)
で
難船
(
なんせん
)
したのでした。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
西國船
(
さいこくぶね
)
の
難船
(
なんせん
)
においらが
叔父的
(
をぢき
)
の
彌次郎兵衞
(
やじろべゑ
)
、
生命懸
(
いのちがけ
)
の
心願
(
しんぐわん
)
、
象頭山
(
ざうづざん
)
に
酒
(
さけ
)
を
斷
(
た
)
つたを、
咽喉
(
のど
)
もと
過
(
す
)
ぎた
胴忘
(
どうわす
)
れ、
丸龜
(
まるがめ
)
の
旅籠
(
はたご
)
大物屋
(
だいもつや
)
へ
着
(
つ
)
くと
早
(
は
)
や、
茶袋
(
ちやぶくろ
)
と
土瓶
(
どびん
)
の
煮附
(
につけ
)
、とつぱこのお
汁
(
しる
)
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「もしもし、ここで何をしていらっしゃるのですか。
難船
(
なんせん
)
でもなすったのですか。」
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
沖
(
おき
)
は
真
(
ま
)
っ
暗
(
くら
)
で、ものすごい
景色
(
けしき
)
でありました。その
夜
(
よ
)
、
難船
(
なんせん
)
をした
船
(
ふね
)
は、
数
(
かぞ
)
えきれないほどであります。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
のものが、
自分
(
じぶん
)
らの
部落
(
ぶらく
)
に
帰
(
かえ
)
りましたときに、みんなは、どんなにびっくりしたでありましょう。もう
難船
(
なんせん
)
をして
死
(
し
)
んだものと
思
(
おも
)
っていました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「きっと、あの
人
(
ひと
)
が、あの
島
(
しま
)
の
頭
(
かしら
)
かもしれない。それで、よく
難船
(
なんせん
)
をしても
助
(
たす
)
かったというので、これをくれたのかもしれない。」と、
乙
(
おつ
)
は
答
(
こた
)
えました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「うちのおじいさんがいった。はまねこを
殺
(
ころ
)
すと、
海
(
うみ
)
があれて、
船
(
ふね
)
が、
難船
(
なんせん
)
するって。」
はまねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
父親
(
ちちおや
)
は二
年前
(
ねんまえ
)
に、
海
(
うみ
)
へ
漁
(
りょう
)
に
出
(
で
)
かけたきり
帰
(
かえ
)
ってきませんでした。その
当座
(
とうざ
)
、たいへんに
海
(
うみ
)
が
荒
(
あ
)
れて、
難船
(
なんせん
)
が
多
(
おお
)
かったといいますから、きっと
父親
(
ちちおや
)
も、その
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
っているのだろうと
悲
(
かな
)
しみ
嘆
(
なげ
)
きました。
ろうそくと貝がら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
難船
(
なんせん
)
でない。
漁
(
りょう
)
がないというんだぜ。」
はまねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“難船”の意味
《名詞》
難船(なんせん)
風波などのために船が破損すること。また、その船。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
“難船”で始まる語句
難船人
難船者