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階下
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かいか
ふりがな文庫
“
階下
(
かいか
)” の例文
それ
故
(
ゆゑ
)
に
二階
(
にかい
)
或
(
あるひ
)
は
三階
(
さんがい
)
に
居合
(
ゐあは
)
せた
人
(
ひと
)
が、
階下
(
かいか
)
を
通
(
とほ
)
ることの
危險
(
きけん
)
を
侵
(
おか
)
してまで
屋外
(
おくがい
)
に
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
さうとする
不見識
(
ふけんしき
)
な
行動
(
こうどう
)
は
排斥
(
はいせき
)
すべきである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
至極
(
しごく
)
上手の女にあらざれば此おはたやを
建
(
たつ
)
る事なければ、
他
(
た
)
の
婦女
(
ふぢよ
)
らがこれを
羨
(
うらやむ
)
事、
比諭
(
たとへ
)
ば
階下
(
かいか
)
にありて
昇殿
(
しようでん
)
の
位
(
くらゐ
)
をうらやむがごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
別莊
(
べつさう
)
はずつと
其
(
そ
)
の
奧
(
おく
)
の
樹深
(
きぶか
)
い
中
(
なか
)
に
建
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
るのを、
私
(
わたし
)
は
心
(
こゝろ
)
づもりに
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
總二階
(
そうにかい
)
十疊
(
じふでふ
)
に
八疊
(
はちでふ
)
の
𢌞
(
まは
)
り
縁
(
えん
)
で、
階下
(
かいか
)
は
七間
(
なゝま
)
まで
數
(
かぞ
)
へて
廣
(
ひろ
)
い。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
階下
(
かいか
)
は大方雜用の物置とお勝手で、格子窓が一つあるのも、こゝに幽閉されたお喜代に、三度の食事を運ぶ役に立つたのは皮肉なことでした。
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
半助は、耳を
畳
(
たたみ
)
にこすりつけて、さらに、
階下
(
かいか
)
の声を一語も聞きもらすまいと息をのんでいた。と、下ではまた
卜斎
(
ぼくさい
)
の声で
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
階下
(
かいか
)
にある、
外来患者
(
がいらいかんじゃ
)
の
控
(
ひか
)
え
室
(
しつ
)
に、かかっている
時計
(
とけい
)
の、
鳴
(
な
)
る
音
(
おと
)
がしました。
風
(
かぜ
)
が、
吹
(
ふ
)
きはじめたようです。
引
(
ひ
)
き
窓
(
まど
)
のガラス
戸
(
ど
)
は、いつか
閉
(
し
)
められました。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのねこは
階下
(
かいか
)
にすむ、ひとり
者
(
もの
)
の
老婆
(
ろうば
)
のかわいがっているねこなんだ。ぼくは
血
(
ち
)
のいろをうすめる
薬
(
くすり
)
やらそのほかの薬やらを、
苦心
(
くしん
)
してそのねこにのませたんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
それ
以上
(
いじよう
)
に
歩行
(
ほこう
)
することは
困難
(
こんなん
)
であつて、たとひ
階下
(
かいか
)
へ
行
(
ゆ
)
かうなどといふ
間違
(
まちが
)
つた
考
(
かんが
)
へを
起
(
おこ
)
しても、それは
實行不可能
(
じつこうふかのう
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
前垂
(
まへだれ
)
がけの
半纏着
(
はんてんぎ
)
、
跣足
(
はだし
)
に
駒下駄
(
こまげた
)
を
穿
(
は
)
かむとして、
階下
(
かいか
)
につい
居
(
ゐ
)
る
下足番
(
げそくばん
)
の
親仁
(
おやぢ
)
の
伸
(
のび
)
をする
手
(
て
)
に、
一寸
(
ちよつと
)
握
(
にぎ
)
らせ
行
(
ゆ
)
く。
親仁
(
おやぢ
)
は
高々
(
たか/″\
)
と
押戴
(
おしいたゞ
)
き、
毎度
(
まいど
)
何
(
ど
)
うも、といふ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
起きあがろうとする
署長
(
しょちょう
)
を、
怪物
(
かいぶつ
)
は
階段
(
かいだん
)
から下にけり落として、動けなくしてしまった。
階下
(
かいか
)
には
応援
(
おうえん
)
の
警官
(
けいかん
)
が二人いた。二人はあわてて、
宙
(
ちゅう
)
を飛ぶガウンを追いまわした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
此校舍
(
このこうしや
)
は
木造二階建
(
もくぞうにかいだて
)
であつたが、
地震
(
ぢしん
)
のために
中央部
(
ちゆうおうぶ
)
が
階下
(
かいか
)
まで
崩壞
(
ほうかい
)
し、
可憐
(
かれん
)
な
兒童
(
じどう
)
を
二名程
(
にめいほど
)
壓殺
(
あつさつ
)
したのであつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ドスン……と
階下
(
かいか
)
で
破目板
(
はめいた
)
をたたき
破
(
やぶ
)
る音がした。つづいて、
窓
(
まど
)
ガラスがやぶられた。しかし、一階の窓には、のこらず
鎧戸
(
よろいど
)
がつけてある。かんたんには
侵入
(
しんにゅう
)
できないだろう。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
“階下”の意味
《名詞》
階下(かいか)
階段の下。
二階以上の建物で下の階。
(出典:Wiktionary)
階
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“階下”で始まる語句
階下段
階下座敷