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きんそん
ふりがな文庫
“
近村
(
きんそん
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
は
利根川
(
とねがは
)
の
開鑿工事
(
かいさくこうじ
)
へ
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
秋
(
あき
)
の
頃
(
ころ
)
から
土方
(
どかた
)
が
勸誘
(
くわんいう
)
に
來
(
き
)
て
大分
(
だいぶ
)
甘
(
うま
)
い
噺
(
はなし
)
をされたので
此
(
こ
)
の
近村
(
きんそん
)
からも五六
人
(
にん
)
募集
(
ぼしふ
)
に
應
(
おう
)
じた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
正月三日はもとより雪道なれども十里廿里より来りて此
浦
(
うら
)
佐に一宿し、此
堂押
(
だうおし
)
に
遇
(
あふ
)
人もあれば
近村
(
きんそん
)
はいふもさらなり。
*11
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ムロのおかみは
近村
(
きんそん
)
の者である。夫婦はもと兄の家のムロに住んで居たので、今も「ムロ」さん/\と呼ばれて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
世話して足を
止
(
とゞ
)
め甚兵衞は
己
(
おの
)
が隱居所を
貸
(
かし
)
遣
(
つかは
)
し
置
(
おけ
)
り其後平左衞門病死し
後
(
あと
)
は妻のお三と
娘
(
むすめ
)
なりお三は
近村
(
きんそん
)
の
産婆
(
とりあげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
傳「宜しいたって、お前さんの様な人は
近村
(
きんそん
)
に有りゃアしません、だからお前さんを見せたい、ちょっと
斯
(
こ
)
う大めかしに着物も着替え、髪も綺麗にしてね」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
の
顔
(
かお
)
は、
勢
(
いきお
)
い
込
(
こ
)
んで、
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
になりました。
田圃
(
たんぼ
)
の
道
(
みち
)
のあるところ、ないところ、かまわずに
走
(
はし
)
って、
列
(
れつ
)
に
追
(
お
)
いついて
見
(
み
)
ると、なんとこの
近村
(
きんそん
)
の
学校
(
がっこう
)
の
子供
(
こども
)
たちであったのであります。
丘の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正月三日はもとより雪道なれども十里廿里より来りて此
浦
(
うら
)
佐に一宿し、此
堂押
(
だうおし
)
に
遇
(
あふ
)
人もあれば
近村
(
きんそん
)
はいふもさらなり。
*11
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
余の
書窓
(
しょそう
)
から西に
眺
(
なが
)
むる
甲斐
(
かい
)
の
山脈
(
さんみゃく
)
を
破
(
は
)
して緑色
濃
(
こ
)
き
近村
(
きんそん
)
の松の
梢
(
こずえ
)
に、何時の程からか紅白
染分
(
そめわけ
)
の旗が
翻
(
ひるがえ
)
った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
容子
(
ようす
)
から
見
(
み
)
れば
近村
(
きんそん
)
ではあるが
何處
(
どこ
)
とも
確乎
(
しか
)
とは
知
(
し
)
れない
天秤商人
(
てんびんあきうど
)
からそれを
求
(
もと
)
めた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一寸
(
ちょっと
)
顔出しをしたのだが、本家へ行ったらお
内儀
(
かみ
)
さんが泣いているし、誠にお愁傷でのう、惜しい旦那を殺した、えゝ此の
位
(
くれ
)
え物の
解
(
わか
)
ったあんな名主は
近村
(
きんそん
)
にねえ
善
(
い
)
い人だが、新吉
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
雪吹
(
ふゞき
)
其日の
暮
(
くれ
)
に
止
(
やみ
)
、
次日
(
つぎのひ
)
は
晴天
(
せいてん
)
なりければ
近村
(
きんそん
)
の者四五人此所を
通
(
とほ
)
りかゝりしに、かの
死骸
(
しがい
)
は
雪吹
(
ふゞき
)
に
埋
(
うづめ
)
られて見えざれども
赤子
(
あかご
)
の
啼声
(
なくこゑ
)
を雪の中にきゝければ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
間が悪い時は仕方のないもので、
彼
(
か
)
のお隅にぞっこん惚れて口説いて
弾
(
はじ
)
かれた、
安田一角
(
やすだいっかく
)
という横曾根村の剣術家、
自
(
みず
)
から道場を建てゝ
近村
(
きんそん
)
の人達が稽古に参る、腕前は鈍くも田舎者を
嚇
(
おど
)
かしている
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
○さて
我
(
わが
)
駅中
(
えきちゆう
)
に稲荷屋喜右エ門といふもの、石綿を
紡績
(
はうせき
)
する事に
千思
(
せんし
)
万
慮
(
りよ
)
を
費
(
つひや
)
し、
竟
(
つひ
)
に
自
(
みづから
)
その術を得て火浣布を織いだせり。又其頃我が
近村
(
きんそん
)
大沢村の医師黒田
玄鶴
(
げんくわく
)
も同じく火浣布を織る術を
得
(
え
)
たり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○さて
我
(
わが
)
駅中
(
えきちゆう
)
に稲荷屋喜右エ門といふもの、石綿を
紡績
(
はうせき
)
する事に
千思
(
せんし
)
万
慮
(
りよ
)
を
費
(
つひや
)
し、
竟
(
つひ
)
に
自
(
みづから
)
その術を得て火浣布を織いだせり。又其頃我が
近村
(
きんそん
)
大沢村の医師黒田
玄鶴
(
げんくわく
)
も同じく火浣布を織る術を
得
(
え
)
たり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
五穀豊熟
(
ごこくほうじゆく
)
して
年
(
とし
)
の
貢
(
みつぎ
)
も
心易
(
こゝろやす
)
く
捧
(
さゝ
)
げ、
諸民
(
しよみん
)
鼓腹
(
はらつゞみ
)
の春に
遇
(
あひ
)
し時、氏神の
祭
(
まつり
)
などに
遭
(
あひ
)
しを幸に地芝居を
興行
(
こうぎやう
)
する㕝あり。役者は皆其処の
素人
(
しろうと
)
あるひは
近村
(
きんそん
)
近
駅
(
えき
)
よりも来るなり。
師匠
(
ししやう
)
は田舎芝居の
役者
(
やくしや
)
を
傭
(
やと
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“近”で始まる語句
近
近所
近江
近頃
近寄
近々
近習
近衛
近傍
近郷