“染分”の読み方と例文
読み方割合
そめわけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陶土の質がとても硬く、ほとんど磁器に近い強さがあります。そこの染分そめわけの皿や鉢などはさいわいにも広く流布るふされました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
余の書窓しょそうから西にながむる甲斐かい山脈さんみゃくして緑色近村きんそんの松のこずえに、何時の程からか紅白染分そめわけの旗がひるがえった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
天井界の住人黒皮忠兵衛殿が一夜ひそかに領内巡察のみぎり、あやまつて大道に放尿したる違警罪の罪跡が、歴然として雲形に五六の斑点を印し、総体が濃淡の染分そめわけすすびわたりて
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)