“書窓”の読み方と例文
読み方割合
しょそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書窓しょそうから眺めると、灰色はいいろをした小雨こさめが、噴霧器ふんむきく様に、ふっ——ふっと北からなかぱらの杉の森をかすめてはすいくしきりもしぶいて通る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かかりしほどに、一日あるひ朝鮮変乱に引き続きて、日清の談判開始せられたりとの報、はしなくも妾の書窓しょそうを驚かしぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
成程余が書窓しょそうから此頃常に見る旗と同じ紅白染分の旗が、路傍の松のこずえにヒラヒラして居る。東北の方にも見える。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)