“しょそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
書窓50.0%
諸相50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書窓しょそうから眺めると、灰色はいいろをした小雨こさめが、噴霧器ふんむきく様に、ふっ——ふっと北からなかぱらの杉の森をかすめてはすいくしきりもしぶいて通る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かかりしほどに、一日あるひ朝鮮変乱に引き続きて、日清の談判開始せられたりとの報、はしなくも妾の書窓しょそうを驚かしぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
成程余が書窓しょそうから此頃常に見る旗と同じ紅白染分の旗が、路傍の松のこずえにヒラヒラして居る。東北の方にも見える。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
三 書窓しょそうの警報
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「待てば海路とやら、諸相しょそう、いよいよ幕府の終焉しゅうえんをあらわしてまいりました。御宗家ごそうけからここへも、何かとはや、密々のおさしずが?」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そもそもまだ覚一も小法師の頃から、彼の、黒い網膜もうまくに映じていたこの国の内乱と諸相しょそうは、彼の琵琶にもつよい影響を与えずにいなかった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)