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近在
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きんざい
ふりがな文庫
“
近在
(
きんざい
)” の例文
一生の思出に、一度は
近郷
(
きんごう
)
近在
(
きんざい
)
の衆を呼んで、ピン/\した鯛の刺身煮附に、
雪
(
ゆき
)
の
様
(
よう
)
な米の
飯
(
めし
)
で腹が割ける程馳走をして見たいものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そしてその
活人形
(
いきにんぎょう
)
の
踊
(
おど
)
りを見ようとおもって、町の人はもとより、
近在
(
きんざい
)
の人まで、
美
(
うつく
)
しく
着
(
き
)
かざって、町のにぎやかな広場に集ってきました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
○
茲
(
ここ
)
に
吾
(
わ
)
が
住
(
すむ
)
近在
(
きんざい
)
に
后谷村
(
ごやむら
)
といふあり。此村の弥左ヱ門といふ
農夫
(
のうふ
)
、
老
(
おい
)
たる
双親
(
ふたおや
)
年頃
(
としごろ
)
のねがひにまかせ、秋のはじめ信州善光寺へ
参詣
(
さんけい
)
させけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
醤油屋
(
しょうゆや
)
というのは、
昔
(
むかし
)
からある
店
(
みせ
)
で、この
近在
(
きんざい
)
の
人々
(
ひとびと
)
を
得意
(
とくい
)
としていました。おじいさんも
日
(
ひ
)
ごろ
知
(
し
)
っているので、その
家
(
いえ
)
を
訪
(
たず
)
ねたのであります。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
惜まず施し病人へは
醫師
(
いし
)
を頼んで
藥
(
くすり
)
を
飮
(
のま
)
せなどして貧民を救ふ事を常の樂みとなしければ
丸龜
(
まるがめ
)
近在
(
きんざい
)
にては後藤半四郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
小諸
(
こもろ
)
の竹の子は、
鴇窪
(
ときくぼ
)
という
近在
(
きんざい
)
のほうからくるわらびを見て笑いだしました。小諸にはこんもりとした竹の林と言えるほどのものはほとんど見当たりません。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
わたしはまえに、お父さんがにおいあらせいとうの
栽培
(
さいばい
)
をやっていたと言ったが、この花を作るのはわりあいに
容易
(
ようい
)
で、パリ
近在
(
きんざい
)
の植木屋はこれで商売をする者が多かった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
若
(
も
)
しや神樣の
怒
(
いか
)
りに觸れるやうなことがあつたら、
都家
(
みやこや
)
とは町内の
交際
(
つきあひ
)
を絶つといふことにまでなつたけれど、幸ひに秋から冬にかけて惡い病も
流行
(
はや
)
らず、
近在
(
きんざい
)
が
皆
(
みな
)
豐作
(
ほうさく
)
で町も
潤
(
うるほ
)
ふたから
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
○
茲
(
ここ
)
に
吾
(
わ
)
が
住
(
すむ
)
近在
(
きんざい
)
に
后谷村
(
ごやむら
)
といふあり。此村の弥左ヱ門といふ
農夫
(
のうふ
)
、
老
(
おい
)
たる
双親
(
ふたおや
)
年頃
(
としごろ
)
のねがひにまかせ、秋のはじめ信州善光寺へ
参詣
(
さんけい
)
させけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おかみは独で
肝煎
(
きもい
)
って、家を
近在
(
きんざい
)
の人に、
立木
(
たちき
)
を隣字の大工に売り、抵当に入れた宅地を
取戻
(
とりもど
)
して隣の辰爺さんに売り
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そこの
金網
(
かなあみ
)
を
張
(
は
)
ったかごの
中
(
なか
)
にいる
鶏
(
とり
)
は
珍
(
めずら
)
しい
鶏
(
とり
)
です。おそらく、こんな
鶏
(
とり
)
をこの
近在
(
きんざい
)
に
持
(
も
)
っている
人
(
ひと
)
はありません。
強
(
つよ
)
いことはこのうえなしです。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ば世話致し
居
(
をる
)
や
且
(
かつ
)
此度の義に付心當りも
是有
(
これあら
)
ば申立よと申されし時六右衞門
愼
(
つゝし
)
んで
頭
(
かしら
)
を上げ私事は生國三州藤川宿に御座候藤川
近在
(
きんざい
)
に
罷
(
まか
)
り
在
(
あり
)
候兄の久右衞門儀先年
捨子
(
すてご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして、お
祭
(
まつ
)
りというのは、この
町
(
まち
)
にある、ある
宗
(
しゅう
)
の
本山
(
ほんざん
)
の
報恩講
(
ほうおんこう
)
であって、
近在
(
きんざい
)
から
男
(
おとこ
)
や、
女
(
おんな
)
が
出
(
で
)
てくるばかりでなく、
遠
(
とお
)
いところからもやってきました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
多くの犬と共に、
近在
(
きんざい
)
の豚小屋を襲うと云う評判も伝えられた。遅鈍な
白
(
しろ
)
は、豚小屋襲撃引揚げの際逃げおくれて、其
着物
(
きもの
)
の
著
(
いちじる
)
しい為に認められたのかも知れなかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
他
(
た
)
に身請する人ありと
僞
(
いつは
)
りて五十兩の金を
騙
(
かた
)
り
取
(
とり
)
種々
(
しゆ/″\
)
の
惡計
(
あくけい
)
を
働
(
はたらき
)
し其
根元
(
こんげん
)
を
尋
(
たづぬ
)
るに國は三
州
(
しう
)
藤川
(
ふぢかは
)
の
近在
(
きんざい
)
岩井村
(
いはゐむら
)
の百姓に
作
(
さく
)
十と云者あり夫婦の
中
(
なか
)
に子供兩人有て
兄
(
あに
)
を作藏
舍弟
(
おとゝ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大根
(
だいこん
)
や、ねぎや、
豆
(
まめ
)
や、
芋
(
いも
)
などを
昨日
(
きのう
)
から、
近在
(
きんざい
)
の百
姓
(
しょう
)
だちが
会場
(
かいじょう
)
に
持
(
も
)
ち
込
(
こ
)
んでいますよ。そして、一
等
(
とう
)
と二
等
(
とう
)
とは、たいした
賞品
(
しょうひん
)
がもらえるということです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
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