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荒
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あれ
ふりがな文庫
“
荒
(
あれ
)” の例文
「
隨分
(
ずゐぶん
)
荒
(
あれ
)
えことしたと
見
(
め
)
えつけな、
俺
(
お
)
らも
近頃
(
ちかごろ
)
になつて
此
(
こ
)
の
位
(
くれ
)
えな
唐鍬
(
たうぐは
)
滅多
(
めつた
)
打
(
ぶ
)
つたこたあねえよ、」
鍛冶
(
かぢ
)
は
赤
(
あか
)
く
熱
(
ねつ
)
した
其
(
そ
)
の
唐鍬
(
たうぐは
)
を
暫
(
しばら
)
く
槌
(
つち
)
で
叩
(
たゝ
)
いて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
山は
荒
(
あれ
)
氣味で、吹
下
(
おろ
)
す風が強かつた。道ばたの蕎麥の畑から山鳩が飛んだ。友達は直に身構へた。銃聲が山に響いてこだました。傷ついた鳩は少しさきの豆畑に落ちた。
山を想ふ
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
山家の人の
話
(
はなし
)
に熊を
殺
(
ころす
)
こと二三疋、
或
(
ある
)
ひは
年
(
とし
)
歴
(
へ
)
たる熊一疋を殺も、其山かならず
荒
(
ある
)
る事あり、
山家
(
さんか
)
の人これを熊
荒
(
あれ
)
といふ。このゆゑに
山村
(
さんそん
)
の
農夫
(
のうふ
)
は
需
(
もとめ
)
て熊を
捕
(
とる
)
事なしといへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それでもいゝなら遠慮はないから出る処へ勝手にお
出
(
で
)
なせえ、本当なら
己
(
おい
)
らが方から出べいと思うんだが、そんな
荒
(
あれ
)
え事もしたくねえから、五両の金を上げべえから、草鞋銭と思って
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
己にゃあその隅に、お前の
後
(
うしろ
)
に、フリント親分が見えてるんだ。
刷物
(
すりもの
)
みてえに、はっきりと見えてるんだ。もし酒精中毒を起すとなると、己ぁ
荒
(
あれ
)
え渡世をして来た男だ、大騒ぎを起すぜ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
▼ もっと見る
潮
(
うしお
)
遠く引きさりしあとに残るは
朽
(
く
)
ちたる板、
縁
(
ふち
)
欠けたる
椀
(
わん
)
、竹の
片
(
きれ
)
、木の片、柄の折れし
柄杓
(
ひしゃく
)
などのいろいろ、皆な
一昨日
(
おととい
)
の夜の
荒
(
あれ
)
の
名残
(
なごり
)
なるべし。童らはいちいちこれらを拾いあつめぬ。
たき火
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
予が阿婆良気はアバラヤ(亭)同様
荒
(
あれ
)
寥
(
すさ
)
んだ義で毛無と近くほとんど相通じたらしく、かくて不毛をアバラケ、それよりカワラケと転じ呼んだだろうと述べたはこの二島の名を混合した誤解で
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
捕へしやと
飛
(
と
)
ぶ如くに
馳戻
(
はせもど
)
り
群
(
むら
)
がる中へ切入ど彼方は名に
負
(
おふ
)
荒
(
あれ
)
くれども手に/\
息杖棒
(
いきづゑぼう
)
ちぎり打合ふ折から又四五人
堤
(
どて
)
の
蔭
(
かげ
)
より
顯
(
あらは
)
れ
出
(
いで
)
疊んで仕舞へと
罵
(
のゝ
)
しり前後左右を追取卷打込棒は雨より
繁
(
しげ
)
く多勢を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
荒
(
あれ
)
だちし波に心は騒がねどよせけん
磯
(
いそ
)
をいかが恨みぬ
源氏物語:07 紅葉賀
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
荒
(
あれ
)
たる
館
(
たち
)
の花妻の
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
あんた取合わずにまア柳に受けて居て下さると、
荒
(
あれ
)
えことも
為
(
し
)
めえから、
打遣
(
うっちゃ
)
らかして居て下すって、其の時云った事が貴方のお気に障れば、其の時はどんなに
胆
(
きも
)
がいれる事があっても
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
請
(
うけ
)
たる者も今は
見放
(
みはな
)
し
寄付
(
よりつか
)
ず身近き親類なければ何語らんも病の親と私しと二人なれば
今迄
(
いままで
)
御定宿の方々も遂に
脇
(
わき
)
へ皆取られ只一人も客はなし其上
去々年
(
をととし
)
の
山津浪
(
やまつなみ
)
荒
(
あれ
)
たる上に
荒果
(
あれはて
)
て
宿
(
やど
)
借
(
かる
)
人も猶猶なく親子の者の命の
綱
(
つな
)
絶果
(
たえはて
)
る身の是非もなく宿の
外
(
はづ
)
れに旅人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
“荒”を含む語句
荒廃
荒野
荒海
荒男
荒神
荒磯
荒涼
荒寥
荒地
荒魂
吹荒
荒蕪地
荒増
荒凉
荒立
荒熊
荒天
荒庭
荒甲
荒唐無稽
...