臺地だいち)” の例文
新字:台地
東海道線とうかいだうせんやませんがつして鐵道線路てつだうせんろ右手みぎて臺地だいちがそれで、大井おほゐ踏切ふみきりからけば、鐵道官舍てつだうくわんしやうらから畑中はたなかるのである。
勘次かんじ村落むら臺地だいちであるのと鬼怒川きぬがは土手どてしの密生みつせいしたちからもつわづかながら崩壤ほうくわいするつちめたので損害そんがいかるんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此時このとき帝國大學地震學教室ていこくだいがくぢしんがくきようしつける地動ちどう二寸にすん七分しちぶおほいさに觀測かんそくせられたから、おな臺地だいち湯島ゆしまおいても大差たいさなかつたはずとおもふ。したがつて階上かいじよう動搖どうよう六七寸ろくしちすんにもたつしたであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ことに臺地だいちはしだとか、斷崖だんがい場所ばしよ十數尺じゆうすうしやくあつさにおよんでゐるものさへあります。また貝塚かひづか東京附近とうきようふきんから東海道とうかいどう山陽道さんようどう九州きゆうしゆうそのうみちか地方ちほうには、日本國中につぽんこくじゆういたところ發見はつけんせられます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
村落むら臺地だいちるのでおしないへうしろすぐなゝめ田圃たんぼへずりさうはやしである。なら雜木ざふきあひだみじかたけまじつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
十九にち雨中うちうを、つてて、おどろいた。いままでの貝塚發掘かひづかはつくつ臺地だいち東部とうぶさか上部じやうぶ左側さそくであつたが、臺地だいち南側なんそく下部かぶ菱沼鐵五郎ひしぬまてつごらう宅地たくちまえはたけを、大發掘だいはつくつしてある。
勘次かんじ田圃たんぼきたとき村落むらぎて臺地だいちた。村落むら垣根かきねにはいねけて人々ひとびとがあつた。みちひとたがるくせ彼等かれらみないそがしげな勘次かんじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)