-
トップ
>
-
臺地
>
-
だいち
勘次の
村落は
臺地であるのと
鬼怒川の
土手が
篠の
密生した
根の
力を
以て
僅ながら
崩壤する
土を
引き
止めたので
損害が
輕く
濟んだ。
ことに
臺地の
端だとか、
斷崖の
場所は
十數尺の
厚さに
及んでゐるものさへあります。また
貝塚は
東京附近から
東海道、
山陽道、
九州その
他海に
近い
地方には、
日本國中到る
處に
發見せられます。
村落は
臺地に
在るのでお
品の
家の
後は
直に
斜に
田圃へずり
落ち
相な
林である。
楢や
雜木の
間に
短い
竹が
交つて
居る。
勘次は
田圃が
竭きた
時村落を
過ぎて
臺地へ
出た。
村落の
垣根には
稻を
掛けて
居る
人々があつた。
道行く
人を
見たがる
癖の
彼等は
皆忙しげな
勘次を
見た。