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すば
ふりがな文庫
“
素晴
(
すば
)” の例文
この蛙は
緑色
(
みどりいろ
)
です。まるで青い木の葉のような
恰好
(
かっこう
)
をしています。そうして、そういう
恰好
(
かっこう
)
をしているので、なんだか
素晴
(
すば
)
らしくみえます。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
ねえ、
汚點
(
しみ
)
も
汚
(
よご
)
れもない追憶といふものは
素晴
(
すば
)
らしい寶玉ですね——
汲
(
く
)
んでも盡きない清らかな元氣囘復の
源
(
みなもと
)
ですね。さうぢやありませんか。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
あの
眼差
(
まなざ
)
しもあの
微笑
(
びしょう
)
も、てんで見当らなかったけれど、それでいてこの新しい姿になっても、わたしにはやはり
素晴
(
すば
)
らしいお嬢さんと思われた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
祖父
(
そふ
)
は
嬉
(
うれ
)
し涙をながし——彼はもう年をとっていたので
涙
(
なみだ
)
もろかった——そして、
素晴
(
すば
)
らしいものだといってくれた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
この
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
りしが
大將
(
たいしやう
)
と
説明
(
はな
)
せば、
雀躍
(
こをどり
)
して
喜
(
よろこ
)
び、
僕
(
ぼく
)
も
成長
(
おほきく
)
ならば
素晴
(
すば
)
らしき
大將
(
たいしやう
)
に
成
(
な
)
り、
賊
(
ぞく
)
などは
何
(
なん
)
でもなく
討
(
う
)
ち、そして
此樣
(
このやう
)
に
書物
(
ほん
)
に
記
(
か
)
かれる
人
(
ひと
)
に
成
(
な
)
りて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
その谷あいの秋色は
素晴
(
すば
)
らしい眺めであったけれども、足もとばかり
視詰
(
みつ
)
めていた私は、おりおり眼の前を飛び立つ
四十雀
(
しじゅうから
)
の羽音に驚かされたくらいのことで
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
家屋は一階建のも、二階建のもあり、また、地方の建築師の考えでは
素晴
(
すば
)
らしく美しいものとされている、相も変らぬ中二階つきの、一階半建というやつもあった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それ
等
(
ら
)
が
十重
(
とえ
)
二十重
(
はたえ
)
に
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
って
絵巻物
(
えまきもの
)
をくり
拡
(
ひろ
)
げているところは、
全
(
まった
)
く
素晴
(
すば
)
らしい
眺
(
なが
)
めで、ツイうっとりと
見
(
み
)
とれて、
時
(
とき
)
の
経
(
た
)
つのも
忘
(
わす
)
れて
了
(
しま
)
う
位
(
くらい
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
黙
(
だま
)
っているお蔭で、遂に私は
素晴
(
すば
)
らしいことを発見した。それはあのラジウムを、安全に獄外へ
搬
(
はこ
)
びだす工夫だった。まず大丈夫うまく行くと思われる一つの思い付きだった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その
径
(
みち
)
にずっと
笹縁
(
ささべり
)
をつけている
野苺
(
のいちご
)
にも、ちょっと人目につかないような花が一ぱい咲いていて、それが或る
素晴
(
すば
)
らしいもののほんの小さな
前奏曲
(
プレリュウド
)
だと言ったように、私を迎えた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
ごらんなさい この
素晴
(
すば
)
らしい火星の
運河
(
うんが
)
を
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
金子
(
かね
)
の
力
(
ちから
)
は
素晴
(
すば
)
らしい。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
熱情
(
ねつじょう
)
も時には
素晴
(
すば
)
らしい仕事をさせる
武器
(
ぶき
)
ですが、
冷静
(
れいせい
)
は常に物の道理を考えさせる
唯一
(
ゆいいつ
)
の力です。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
なんという
素晴
(
すば
)
らしい思いつきでしょう。しかしこれもきょう電話で雁金さんが僕に暗示を与えて下すったので、発見できたものですよ。貴官はやっぱり
玄人
(
くろうと
)
中の玄人ですね。
人造人間事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
素晴
(
すば
)
らしく
見晴
(
みは
)
らしのよい
大
(
おお
)
きな
巌
(
いわ
)
の
頂点
(
てっぺん
)
に、
私
(
わたくし
)
とお
爺
(
じい
)
さんと
並
(
なら
)
んで
立
(
た
)
っていたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
で、私は何處もみなよく配置され、立派なものだつたので、到る所で感嘆しながら、二階や階下を彼女の
背後
(
うしろ
)
に
隨
(
つ
)
いてまはつた。正面の大きな部屋は、特別に
素晴
(
すば
)
らしいと私は思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そして
何所
(
どこ
)
に一
点
(
てん
)
の
塵
(
ちり
)
とてもなく、
又
(
また
)
道
(
みち
)
の
両側
(
りょうがわ
)
に
程
(
ほど
)
よく
配合
(
あしら
)
った
大小
(
だいしょう
)
さまざまの
植込
(
うえこみ
)
も、
実
(
じつ
)
に
何
(
なん
)
とも
申上
(
もうしあ
)
げかねるほど
奇麗
(
きれい
)
に
出来
(
でき
)
て
居
(
お
)
り、とても
現世
(
げんせ
)
ではこんな
素晴
(
すば
)
らしい
道路
(
どうろ
)
は
見
(
み
)
られませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
晴
常用漢字
小2
部首:⽇
12画
“素晴”で始まる語句
素晴らしいです