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ふりがな文庫
“
砂地
(
すなじ
)” の例文
ガンたちは、
運
(
うん
)
よく、けわしい
絶壁
(
ぜっぺき
)
の下に、みんながいられるくらいの
砂地
(
すなじ
)
を見つけました。前には川がゴウゴウと流れています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
姉
(
あね
)
は、
使
(
つか
)
いの
男
(
おとこ
)
につれられて、いかめしい
馬車
(
ばしゃ
)
に
乗
(
の
)
りました。
馬車
(
ばしゃ
)
は、ひづめの
音
(
おと
)
を
砂地
(
すなじ
)
の
上
(
うえ
)
にたてて、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
の
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
をかなたに
去
(
さ
)
りました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
がさがさした
砂地
(
すなじ
)
の高原で、風にふきたわめられたやせ木立ちが、所どころひょろひょろと、いじけてよじくれたえだをのばしているありさまだった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
彼はいかにして
砂地
(
すなじ
)
を田園に化せしか、いかにして沼地の水を
排
(
はら
)
いしか、いかにして
磽地
(
いしじ
)
を
拓
(
ひら
)
いて果園を作りしか、これ植林に劣らぬ面白き
物語
(
ものがたり
)
であります。
デンマルク国の話:信仰と樹木とをもって国を救いし話
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
またいくども、ひろい
試合場
(
しあいじょう
)
の
砂地
(
すなじ
)
や、自分たちの顔に、その
偉大
(
いだい
)
な
怪影
(
かいえい
)
が
太陽
(
たいよう
)
をかすめるごとに、とおり
魔
(
ま
)
のような
影
(
かげ
)
を投げていたのも、まったく知らずにいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
艇はその間にだんだん下降して、とうとう真白な
砂地
(
すなじ
)
にザザーと砂煙りをあげながら着陸した。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
乾燥地
(
かんそうち
)
すなはち
岩地
(
いはち
)
、
砂地
(
すなじ
)
の
水分
(
すいぶん
)
の
少
(
すくな
)
いところでは、
植物
(
しよくぶつ
)
も
澤山
(
たくさん
)
群
(
むらが
)
つて
生
(
は
)
えることが
出來
(
でき
)
なくてそここゝと
岩石地
(
がんせきち
)
に
根
(
ね
)
をおろし、
風
(
かぜ
)
が
強
(
つよ
)
いので
葉
(
は
)
は
地
(
ち
)
にへばりついてをり
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
いつしか、
日
(
ひ
)
はまったく
暮
(
く
)
れてしまって、
砂地
(
すなじ
)
の
上
(
うえ
)
は、しっとりと
湿
(
しめ
)
り
気
(
け
)
を
含
(
ふく
)
み、
夜
(
よる
)
の
空
(
そら
)
の
色
(
いろ
)
は、
藍
(
あい
)
を
流
(
なが
)
したようにこくなって、
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
がきらきらと
瞬
(
またた
)
きました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
草本帶
(
そうほんたい
)
には、
乾燥
(
かんそう
)
したところに
生
(
は
)
える
植物
(
しよくぶつ
)
、すなはち『
乾生
(
かんせい
)
』のものと、
濕氣
(
しつき
)
のあるところに
生
(
は
)
える『
濕生
(
しつせい
)
』のものとの
區別
(
くべつ
)
があつて、
前者
(
ぜんしや
)
は
岩石
(
がんせき
)
や
砂地
(
すなじ
)
の
乾燥
(
かんそう
)
した
場所
(
ばしよ
)
に
生
(
は
)
え
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ほの
暗
(
ぐら
)
い
宵闇
(
よいやみ
)
のそこから、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
濠
(
ほり
)
の流れは、だんだん
透明
(
とうめい
)
に
磨
(
と
)
ぎだされてきた。
眸
(
ひとみ
)
をこらしてのぞきこむと、
藻
(
も
)
にねむる
魚
(
うお
)
のかげも、
底
(
そこ
)
の
砂地
(
すなじ
)
へうつってみえるかと思う。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうど
砂地
(
すなじ
)
に大雨が降ると、たちまち水が地中深く
滲
(
し
)
みこんでいくようなものさ
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこでかれはわたしに
説明
(
せつめい
)
してくれた。
砂地
(
すなじ
)
や
沼沢
(
しょうたく
)
か多いランド地方の人は、
沼地
(
ぬまち
)
を歩くとき水にぬれないように、竹馬に乗って歩くというのであった。なんてわたしはばかだったのであろう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私
(
わたし
)
は、
先刻
(
さっき
)
から、おまえさんが
餌
(
え
)
を
探
(
さが
)
しているのを
見
(
み
)
ていたが、なぜそんな
砂地
(
すなじ
)
などをあちこちと
歩
(
ある
)
きまわって、
見
(
み
)
つかりもしないのに、
餌
(
え
)
などを
探
(
さが
)
しているのですか。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼は、燻精の手をとらんばかりにして、彼を
砂地
(
すなじ
)
の上に立つ
古城
(
こじょう
)
へ連れていった。
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
帶
(
たい
)
の
樹木
(
じゆもく
)
は、
櫧帶
(
かしたい
)
といふほどかし、しひ
等
(
など
)
の
常緑濶葉樹
(
じようりよくかつようじゆ
)
がおもにそだち、
海岸
(
かいがん
)
の
潮風
(
しほかぜ
)
の
強
(
つよ
)
い
砂地
(
すなじ
)
には、よくくろまつが
生
(
は
)
え、
南部
(
なんぶ
)
にはくすのきが
多
(
おほ
)
く
生
(
は
)
えて
暖國的
(
だんこくてき
)
な
氣分
(
きぶん
)
をたゞよはせてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
“砂地”の意味
《名詞》
砂を多く含む(砂ばかりの)土地。
砂浜。
(出典:Wiktionary)
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“砂”で始まる語句
砂
砂利
砂漠
砂礫
砂埃
砂塵
砂糖
砂丘
砂煙
砂金