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男子
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をとこ
ふりがな文庫
“
男子
(
をとこ
)” の例文
スキンナアは
狂人
(
きちがひ
)
と見違へられたのだ。だが、怒るにも及ぶまい、すべての女は自分の亭主以外の
男子
(
をとこ
)
は大抵
狂人
(
きちがひ
)
か馬鹿だと思つてゐるのだから。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其後
(
そのあと
)
へ
自轉車隊
(
じてんしやたい
)
が
來
(
き
)
て、
居合
(
ゐあは
)
せた
農夫
(
のうふ
)
に、
二人連
(
ふたりづれ
)
の、
人相
(
にんさう
)
の
惡
(
わる
)
い
男子
(
をとこ
)
が、
此邊
(
このへん
)
をうろ/\して
居
(
ゐ
)
なかつたかと
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
ると、
農夫
(
のうふ
)
頗
(
すこぶ
)
る
振
(
ふる
)
つた
答
(
こた
)
へをした。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
蒲田屋
(
かばたや
)
の
奧
(
おく
)
に
飾
(
かざ
)
つてあるやうな
本當
(
ほんたう
)
のを、
重
(
おも
)
くても
搆
(
かまい
)
はしない、やつちよいやつちよい
譯
(
わけ
)
なしだと
捻
(
ね
)
ぢ
鉢卷
(
はちまき
)
する
男子
(
をとこ
)
のそばから、
夫
(
そ
)
れでは
私
(
わたし
)
たちが
詰
(
つま
)
らない
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一體
(
いつたい
)
、
此
(
こ
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
は、
邸
(
やしき
)
の
河下三里
(
かはしもさんり
)
ばかりの
處
(
ところ
)
に、
流
(
ながれ
)
に
臨
(
のぞ
)
んだ
別業
(
べつげふ
)
があるのを、
元來
(
ぐわんらい
)
色
(
いろ
)
好
(
この
)
める
男子
(
をとこ
)
、
婦人
(
ふじん
)
の
張氏
(
ちやうし
)
美而
(
びにして
)
妬
(
と
)
なりと
云
(
い
)
ふので、
浮氣
(
うはき
)
をする
隱場處
(
かくればしよ
)
にして、
其
(
そ
)
の
別業
(
べつげふ
)
へ
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
如何
(
いか
)
なる人でも境遇に
打
(
う
)
ち
克
(
か
)
つと云ふことは余程困難ですから、私は日本の様な不道徳な社会に
在
(
あ
)
る婦人は、とても
男子
(
をとこ
)
から報酬を望むことは断念せねばならぬと思ひますの
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
まあ、お志保を通して想像した母親の若い時の
俤
(
おもかげ
)
は
斯
(
か
)
うであつた。快活な、自然な信州北部の女の美質と特色とは、矢張丑松のやうな信州北部の
男子
(
をとこ
)
の眼に一番よく映るのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
漸
(
やうや
)
く
鐵條網
(
てつでうもう
)
の
外
(
そと
)
からお
賽錢
(
さいせん
)
を
投
(
な
)
げたのを、
變
(
へん
)
な
男子
(
をとこ
)
がノコ/\
來
(
き
)
て、
敬禮
(
けいれい
)
も
爲
(
せ
)
ず、
無遠慮
(
むゑんりよ
)
に、
穴
(
あな
)
に
入
(
はい
)
つて
加之
(
あまつさへ
)
お
賽錢
(
さいせん
)
を
踏
(
ふ
)
んだのだから、
先方
(
せんばう
)
の
身
(
み
)
になると
腹
(
はら
)
の
立
(
た
)
つのも
最
(
もつと
)
も千
萬
(
ばん
)
。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
少くとも顎髯のないものは、戦争の洗礼を受けなかつた者として、
婦人
(
をんな
)
達から
蔑
(
さげす
)
まれるに相違ない。
婦人
(
をんな
)
に蔑まれまい為には、
男子
(
をとこ
)
といふ
男子
(
をとこ
)
は、蛙の様にとんぼ返りまでもするものである。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
見
(
み
)
せて
薫
(
かほ
)
りも
分
(
わか
)
ち
合
(
あ
)
ふ
中村
(
なかむら
)
園田
(
そのだ
)
と
呼
(
よ
)
ぶ
宿
(
やど
)
あり
園田
(
そのだ
)
の
主人
(
あるじ
)
は
一昨年
(
をとゞし
)
なくなりて
相続
(
さうぞく
)
は
良之助
(
りやうのすけ
)
廿二の
若者
(
わかもの
)
何某学校
(
なにがしがくかう
)
の
通学生
(
つうがくせい
)
とかや
中村
(
なかむら
)
のかたには
娘
(
むすめ
)
只一人
(
たゞひとり
)
男子
(
をとこ
)
もありたれど
早世
(
さうせい
)
しての一
粒
(
つぶ
)
ものとて
寵愛
(
ちやうあい
)
はいとゞ
手
(
て
)
のうちの
玉
(
たま
)
かざしの
花
(
はな
)
に
吹
(
ふ
)
かぬ
風
(
かぜ
)
まづいとひて
願
(
ねが
)
ふは
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大道
(
だいどう
)
のまん中で風に
捉
(
と
)
られた帽子を追つかけるのは、
男子
(
をとこ
)
が全力を尽してやるべき真面目な大事業だと言つたが、世の中に帽子ほどよく転がり、帽子ほどよく
他
(
ひと
)
のと間違へられるものはない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
男子
(
をとこ
)
が六時間、
女子
(
をんな
)
が八時間、そして馬鹿者が十時間。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“男子”の意味
《名詞》
男子(だんし 呉音:なんし)
男の子。少年。
むすこ。
男の人、男性。特に家計や社会の担い手としての男性。
(出典:Wiktionary)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“男子”で始まる語句
男子山
男子組合
男子村
男子蘭
男子達
男子部
男子禁制