江戸時代えどじだい)” の例文
ところが江戸時代えどじだいになると、徳川氏とくがはし政治せいじ方針ほうしんがさうであり、またなかをさまつてたゝめか、學問がくもんさかんになつてました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
いきほひ自然しぜんと言つては堅過かたすぎるが、成程なるほど江戸時代えどじだいからかんがへて見ても、湯屋ゆや与太郎よたらうとは横町よこちやうほう語呂ごろがいゝ。(十八日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
寸刻すんこくはや轉地てんちを、とふのだつたさうである。わたしは、いまもつて、けつしてけんちんをはない。江戸時代えどじだい草紙さうしなかに、まつもどきと料理れうりがある。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ながあいだ江戸時代えどじだい泰平たいへいゆめやぶれるときがきました。江戸えど街々まちまち戦乱せんらんちまたとなりましたときに、この一人々ひとびとも、ずっととおい、田舎いなかほうのがれてきました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それも其筈そのはずむかしをくれば系圖けいづまきのことながけれど、徳川とくがはながすゑつかたなみまだたぬ江戸時代えどじだいに、御用ごようそば取次とりつぎ長銘ながめいうつて、せきを八まん上坐じやうざめし青柳右京あをやぎうきやう三世さんぜまご
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
江戸時代えどじだいのあの時分じぶんから、東京とうきょうのこの時代じだいいたるまで、また、いくねんをたちましたでしょう。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なべにといふは、それとともにと同時どうじになどいふ意味いみですが、このころひとは、かるくゆゑにといふくらゐの意味いみにももちひたのです。以上いじよう人々ひと/″\で、江戸時代えどじだい歌人かじん代表だいひようさせたつもりです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
さかずきは、それでも、無事ぶじに、ふたたび江戸時代えどじだいわらない、東京湾とうきょうわんちかい、そらいろを、まちなかからながめたのであります。そして、またここで、日影ひかげのうすい、一にちをまどろむのでした。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二〇、江戸時代えどじだいうた
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)