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えどじだい
長い
間の
江戸時代の
泰平の
夢も
破れるときがきました。
江戸の
街々が
戦乱の
巷となりましたときに、この一
家の
人々も、ずっと
遠い、
田舎の
方へ
逃れてきました。
それも
其筈昔しをくれば
系圖の
卷のこと
長けれど、
徳川の
流れ
末つかた
波まだ
立たぬ
江戸時代に、
御用お
側お
取次と
長銘うつて、
席を八
萬騎の
上坐に
占めし
青柳右京が
三世の
孫
江戸時代のあの
時分から、
東京のこの
時代に
至るまで、また、
幾十
年をたちましたでしょう。