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柔
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やは
ふりがな文庫
“
柔
(
やは
)” の例文
説教者の力により胸は
戰
(
をのゝ
)
き心は壓倒されたが、
柔
(
やは
)
らげられることはなかつた。終始其處には一種異樣な
苦味
(
にがみ
)
が漂つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
彼
(
かれ
)
の
頸
(
くび
)
には
小
(
ちひ
)
さい
腫物
(
はれもの
)
が
出來
(
でき
)
てゐるので、
常
(
つね
)
に
糊付
(
のりつけ
)
シヤツは
着
(
き
)
ないで、
柔
(
やは
)
らかな
麻布
(
あさ
)
か、
更紗
(
さらさ
)
のシヤツを
着
(
き
)
てゐるので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さうして
新
(
あたら
)
しいとはいひながら、
柔
(
やは
)
らかで
穩
(
おだ
)
やかなよい
氣持
(
きも
)
ちを
破
(
やぶ
)
らないで、
上品
(
じようひん
)
さを
持
(
も
)
ちながら
歌
(
うた
)
はれてあるのが、この
歌
(
うた
)
などのよいところです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此夜彼が「梅子、相変らずの勉強か」と、いとも
柔
(
やは
)
らかに
我女
(
わがこ
)
の書斎を
訪
(
おとづ
)
れしも
是
(
こ
)
れが為めなり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
實際
(
じつさい
)
彼
(
かれ
)
は
退屈
(
たいくつ
)
らしかつた。
宗助
(
そうすけ
)
も
歸
(
かへ
)
れば
只
(
たゞ
)
寐
(
ね
)
るより
外
(
ほか
)
に
用
(
よう
)
のない
身體
(
からだ
)
なので、つい
又
(
また
)
尻
(
しり
)
を
据
(
す
)
ゑて、
濃
(
こ
)
い
烟草
(
たばこ
)
を
新
(
あた
)
らしく
吹
(
ふ
)
かし
始
(
はじ
)
めた。
仕舞
(
しまひ
)
には
主人
(
しゆじん
)
の
例
(
れい
)
に
傚
(
なら
)
つて、
柔
(
やは
)
らかい
坐蒲團
(
ざぶとん
)
の
上
(
うへ
)
で
膝
(
ひざ
)
さへ
崩
(
くづ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
萠えいでて
柔
(
やは
)
き木の芽の或る
梢
(
うれ
)
は白うかがやけり花かともあはれ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
固く引締つた顏が
柔
(
やは
)
らいで、美しい血潮が頬を染めます。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
薄曇りたる空の日や、日も
柔
(
やは
)
らぎぬ
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
真白な、
柔
(
やは
)
らかな、そして
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
聲
(
こわ
)
ざし
柔
(
やは
)
きしのび
音
(
ね
)
に
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
それに、
柔
(
やは
)
らかくて同時に、生き/\としてきび/\したあの人特有のあの聲だ。それが私の
萎
(
しぼ
)
んだ心を明るくする。その中に生命を吹き込む。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
萠えいでて
柔
(
やは
)
き木の芽の或る
梢
(
うれ
)
は白うかがやけり花かともあはれ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
とこしへ
柔
(
やは
)
ら浪だつそれを觸れむ
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
聲
(
こわ
)
ざし
柔
(
やは
)
きしのび音に
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
よく
熟
(
う
)
れた唇に
鮮紅
(
せんこう
)
をさすこと、豐かな髮のあちこちに
柔
(
やは
)
らかな捲毛を描くこと、碧い
瞼
(
まぶた
)
の下の
睫毛
(
まつげ
)
により深い影をつけることが、まだ殘つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
春ゆふべ眼に白らけゆく
燠
(
おき
)
の色のもの
柔
(
やは
)
きかなや火桶かい
撫
(
な
)
づ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
盲
(
し
)
ひはててなほし
柔
(
やは
)
らとます
目見
(
まみ
)
に
聖
(
ひじり
)
なにをか宿したまひし
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
庭石にささとむらがるひとときは
柔
(
やは
)
き羽蟻もいきほひにけり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
庭石にささとむらがるひとときは
柔
(
やは
)
き羽蟻もいきほひにけり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
玉蘭
(
はくれん
)
の落葉掻き
集
(
つ
)
め焚く風呂のねもごろ
柔
(
やは
)
き湯気に立つめり
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
柔
(
やは
)
らかい草いきれの底に Lamp の黄色い赤みが点る。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
直土
(
ひたつち
)
の春のしめりに今朝見えてすれすれを飛ぶ
柔
(
やは
)
き蝶なれ
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
牧ぐさのくれなゐ
柔
(
やは
)
きうまごやし
愛
(
かな
)
し麻利耶よ彼ら夢みぬ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
数珠茅
(
じゆずがや
)
に夕づく日ざし
柔
(
やは
)
らなり穂のまだ伸びぬ青き数珠茅
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
春すでに刈田に黒き
泥
(
ひぢ
)
の
面
(
も
)
のふくらみ
柔
(
やは
)
しうちにほひつつ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
春すでに刈田に黒き
泥
(
ひぢ
)
の
面
(
も
)
のふくらみ
柔
(
やは
)
しうちにほひつつ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
水落つ、たたと…………たたとあな
音色
(
ねいろ
)
柔
(
やは
)
らに
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この
柔
(
やは
)
し、小糠たつ杵
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
柔
(
やは
)
らかなる日ざしに
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
もの
柔
(
やは
)
い
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“柔”を含む語句
柔和
柔軟
温柔
柔弱
物柔
柔順
柔術
柔媚
柔々
柔肌
柔道
優柔
柔婉
手柔
柔嫩
柔輭
柔毛
柔手
御柔軟
柔情
...