“柔嫩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうなん50.0%
やはらか25.0%
やわらか25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根曲り竹も、楊の根も、樅の肌も、はた長くしなれるサルオガセも、その柔嫩じゅうなんの手に、一旦は、撫でられぬものはない。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
敬之進のことは一時いつときもお志保の小な胸を離れないらしい。柔嫩やはらか黒眸くろひとみの底には深い憂愁うれひのひかりを帯びて、頬もあか泣腫なきはれたやうに見える。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そして、深い溜息ためいきを吐いた。常識と同情とに富んだこの青年の柔嫩やわらかな眼は自然おのずと涙をたたえた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)