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柔嫩
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やはらか
ふりがな文庫
“
柔嫩
(
やはらか
)” の例文
敬之進のことは
一時
(
いつとき
)
もお志保の小な胸を離れないらしい。
柔嫩
(
やはらか
)
な
黒眸
(
くろひとみ
)
の底には深い
憂愁
(
うれひ
)
のひかりを帯びて、頬も
紅
(
あか
)
く
泣腫
(
なきは
)
れたやうに見える。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
野に満ちた光を通して、丑松は斯の労働の
光景
(
ありさま
)
を眺めて居ると、
不図
(
ふと
)
、
倚凭
(
よりかゝ
)
つた『藁によ』の
側
(
わき
)
を十五ばかりの一人の少年が通る。日に焼けた額と、
柔嫩
(
やはらか
)
な目付とで、直に敬之進の
忰
(
せがれ
)
と知れた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お志保は何か言ひたいことが有つて、わざ/\自分のところへ逢ひに来たのだ、と斯う気が着いた。あの夢見るやうな、
柔嫩
(
やはらか
)
な眼——其を眺めると、お志保が言はうと思ふことはあり/\と読まれる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
嫩
漢検1級
部首:⼥
14画
“柔”で始まる語句
柔
柔和
柔順
柔術
柔軟
柔弱
柔毛
柔媚
柔道
柔々