“惡(あく)” の例文
新字:悪
御呼出(よびいだ)しに相成白洲(しらす)に於て越前守殿其人物を御覽あるに人の惡(あく)を揚(あげ)意趣遺恨(いしゆゐこん)などを含(ふく)み又有りもせぬ事柄(ことがら)を申懸る樣成者に非ざる事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
閑(かん)中の余技(よぎ)として樂(たの)しむ僕達(ぼくたち)の棋戰(きせん)でさへ負けては樂(たの)しからず、惡(あく)手を指(さ)したり讀(よ)みの不足で詰(つ)みを逸(いつ)したりした時など
「必然(ひつぜん)の惡(あく)」を解釋(かいしやく)して遊歩塲(いうほぢやう)の一少女(いつせうぢよ)を點出(てんしゆつ)しかの癖漢(へきかん)の正義(せいぎ)を狂欲(きやうよく)する情(じやう)を描(えが)き、或(あるひ)は故郷(こきやう)にありしときの温(あたゝ)かき夢(ゆめ)を見(み)せしめ、又(ま)た生活(せいくわつ)の苦戰塲(くせんぢやう)に入(い)りて朋友(はうゆう)に一身(いつしん)を談(だん)ずる處(ところ)あり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
「これが橡(とち)、あれが桂、惡(あく)ダラ、澤胡桃(さはぐるみ)、アサヒ、ハナ、ウリノ木……。」
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
然(しか)し俺(おれ)は有害(いうがい)な事(こと)に務(つと)めてると云(い)ふものだ、自分(じぶん)の欺(あざむ)いてゐる人間(にんげん)から給料(きふれう)を貪(むさぼ)つてゐる、不正直(ふしやうぢき)だ、然(け)れども俺(おれ)其者(そのもの)は至(いた)つて微々(びゞ)たるもので、社會(しやくわい)の必然(ひつぜん)の惡(あく)の一分子(ぶんし)に過(す)ぎぬ、總(すべ)て町(まち)や
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
魯人(ろひと)、或(あるひ)は呉起(ごき)を(六一)惡(あく)して曰(いは)く
惡(あく)裏(うら)に有者は天(てん)是(これ)を罰(ばつ)し惡(あく)表(ほか)に顯(あらは)るゝ者は人是を誅(ちう)すとかや偖(さて)も吾助は宅兵衞を易々(やす/\)と殺(ころ)し懷(くわい)中の金五兩二分と脇指(わきざし)を奪(うば)ひ取其上足手搦(あしてがら)みなるお兼さへ其處に命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
編者未だ識別(しきべつ)すること能(あた)ざれど設(もし)果(はた)して信(しん)ならしめば吉宗(よしむね)ぬしが賢明(けんめい)なるは言計(いふばか)りもなく僞(にせ)を僞(にせ)として其の惡(あく)を訐(あば)き奸(かん)を鋤(すき)賊(ぞく)を滅(めつ)するは之奉行職の本分(ほんぶん)なれば僞者(にせもの)の天一坊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)