婚礼こんれい)” の例文
旧字:婚禮
つきましては、おばたちを婚礼こんれいの席によんで、いっしょの食卓しょくたくにつかせてやりたいと思いますが、おゆるしねがえませんでしょうか。
橋本のいさちゃんが、浜田のばあさんに連れられ、高島田たかしまだ紋付もんつき、真白にって、婚礼こんれい挨拶あいさつに来たそうだ。うつくしゅうござんした、とおんなが云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
王子は、それで、いよいよサンドリヨンがすきになって、それから四、五日して、めでたくご婚礼こんれいしきをあげました。
そしてちかうち黄道吉日こうどうきちにちえらんで、婚礼こんれいしきげようとしていたさいに、不図ふとおこりましたのがあの戦乱せんらんもなく良人おっととなるべきひと戦場せんじょうつゆ
それは下界げかいはにぎやかなものでございます。毎日毎日まいにちまいにち、たくさんな婚礼こんれいがあって、いわいのかねひびいています。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういうわけで、ご婚礼こんれいはおとりやめになりました。そしていろんなお祝いもないことになりました。
婚礼こんれいであった。わたしはきっとこの人たちがちょっとした音楽とおどりをくかもしれないと思った。そこで背戸せどへはいって、まっ先に出会った人にすすめてみた。
ただし大阪は今日でも婚礼こんれい家柄いえがらや資産や格式などを云々うんぬんすること東京以上であり元来町人の見識の高い土地であるから封建ほうけんの世の風習は思いやられる従って旧家の令嬢れいじょうとしての衿恃きょうじ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ヤトナというのはいわば臨時雇で宴会えんかい婚礼こんれいに出張する有芸仲居のことで、芸者の花代よりは随分安上りだから、けちくさい宴会からの需要が多く、おきんは芸者上りのヤトナ数人と連絡れんらくをとり
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
家内かない二人連ふたりづれたんです、しか婚礼こんれいたばかりでせう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
婚礼こんれい祝宴しゅくえんがありました」と、月が話しました。
しろでは、目もさめるほどりっぱなご婚礼こんれいの式があげられました。こうして、女の子はいまではおきさきさまになりました。
食事がすむと、時をうつさず、大僧正だいそうじょうは、ふたりをお城の礼拝堂れいはいどう案内あんないして、ご婚礼こんれいをすませました。女官がしらは、ふたりのためにとばりをひきました。
眠る森のお姫さま (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
だれもかれもダンスを習った者はなかったが、アルキシーとバンジャメンは一度ミルコロンヌで婚礼こんれい舞踏会ぶとうかいへ行って、コントルダンスのしかただけ多少正確せいかく記憶きおくしていた。
婚礼こんれいしきのことは、それは何卒どうぞおききくださらないで……格別かくべつかわったこともございません。
「このマントに金糸きんし銀糸ぎんしのぬいとりをおさせなさいませ。そうすれば、お姫さまのご婚礼こんれいのマントになりましょう。」
問『矢張やは人間にんげんのように婚礼こんれいしきなどもございますもので……。』
さて、うちへかえるとまもなく、ご婚礼こんれいの式がすみました。
青ひげ (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
やがて、ご婚礼こんれいの式が、めでたく、りっぱにとりおこなわれました。けれども、花よめはひとことも口をききませんし、わらいもしませんでした。
王さまとおきさきさまは、もういちど婚礼こんれいの式をあげました。そして、ふたりは一生いっしょうをおわるまで、たのしくくらしました。
女の子がおきさきさまにからっぽになったへやと、より糸の大きな山を見せますと、お妃さまは婚礼こんれいのしたくをしました。
やがて、おしろにつきますと、小人こびとたちがこのむすめにおくりものとしてきめてくれたように、ご婚礼こんれいの式が、それはそれはりっぱにおこなわれました。
そこで王さまは、むすめとご婚礼こんれいの式をあげて、こなやのきれいなむすめは、王さまのお妃になりました。
おまえさんがわたしたちを婚礼こんれいせきによんでくれてね、わたしたちのことをはずかしがらずにおばさんたちだといって、おまえさんの食卓しょくたくにつかせてくれるなら
これをきいて、王さまは承知しょうちしました。やがて、ご婚礼こんれいの式が、たいそうりっぱにおこなわれました。
いよいよ灰かぶりと王子との婚礼こんれいがおこなわれることになりました。そのとき、にせの花よめになった、ふたりのきょうだいがやってきて、さかんにおせじをふりまきました。
それで、王さまはやっとお城にかえれたので、さっそく、ご婚礼こんれいの式があげられました。
まもなく、ご婚礼こんれいのおいわいがありました。おどりがはじまって、花よめもそのなかにはいりました。忠義者ちゅうぎもののヨハネスはじっと気をつけて、花よめの顔ばかり見まもっていました。
そこで、婚礼こんれいはたいそうりっぱに、といっても、みんなからは、あまりよろこばれもせずに、とりおこなわれました。こうして、仕立屋したてやさんからひとりの王さまができあがったのです。
仕立屋さんは、婚礼こんれいのまえに、森のなかでものすごくわるいことばかりしているイノシシをつかまえなければならない、もっとも、それには狩人かりゅうどたちに手つだわせるが、というのでした。
そこでとうとう、「わたしの結婚けっこんするあいてはこのひとのほかにないぞ。世界じゅうどこをさがしたってないぞ。」といって、それからいく日かののち、ひいさまとご婚礼こんれいをすませました。
こうして、金貨きんか地下室ちかしつからはこびだされて、ご婚礼こんれいの式があげられました。
きさきさまはこの手紙をうけとって、それを読みますと、なかに書いてあるとおり、すぐにりっぱな婚礼こんれいのしたくをいいつけました。こうして、おひめさまはふくの子のおよめさんになったのです。
むすめは口こそきくことはできませんでしたが、たいそう美しくて、かわいらしいので、王さまは心のそこからこのむすめがすきになりました。そしてまもなく、むすめと婚礼こんれいの式をあげました。