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ほうなふ
ふりがな文庫
“
奉納
(
ほうなふ
)” の例文
短い
太皷型
(
たいこがた
)
の石橋を渡ると、
水屋
(
みづや
)
があつて、新らしい手拭に『
奉納
(
ほうなふ
)
』の二字を黒々と
染
(
にじ
)
ませて書いたのが、
微風
(
びふう
)
に
搖
(
うご
)
いてゐた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
供へ
何
(
いづ
)
れも豐島屋十右衛門と云ふ
奉納
(
ほうなふ
)
の
銘
(
めい
)
あり是れ亦今以て存すと云ふ或日此豐島屋の店へ往來者大勢入り込み
例
(
れい
)
の如く居酒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
路
(
みち
)
に
太郎稻荷
(
たらういなり
)
あり、
奉納
(
ほうなふ
)
の
手拭
(
てぬぐひ
)
堂
(
だう
)
を
蔽
(
おほ
)
ふ、
小
(
ちさ
)
き
鳥居
(
とりゐ
)
夥多
(
おびたゞ
)
し。
此處
(
こゝ
)
彼處
(
かしこ
)
露地
(
ろぢ
)
の
日
(
ひ
)
あたりに
手習草紙
(
てならひざうし
)
を
干
(
ほ
)
したるが
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
に
見
(
み
)
ゆ、
最
(
いと
)
もしをらし。それより
待乳山
(
まつちやま
)
の
聖天
(
しやうでん
)
に
詣
(
まう
)
づ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
溢
(
あふ
)
れる水に
濡
(
ぬ
)
れた
御手洗
(
みたらし
)
の石が
飜
(
ひるが
)
へる
奉納
(
ほうなふ
)
の
手拭
(
てぬぐひ
)
のかげにもう
何
(
なん
)
となく
冷
(
つめた
)
いやうに思はれた。
其
(
そ
)
れにも
拘
(
かゝは
)
らず
朝参
(
あさまゐ
)
りの男女は本堂の階段を
上
(
のぼ
)
る前に
何
(
いづ
)
れも手を洗ふ
為
(
た
)
めにと
立止
(
たちど
)
まる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
近江屋「なに、それはもつと小さい丸いので、ぶら
提灯
(
ぢやうちん
)
といふのだが、あれは
神前
(
しんぜん
)
へ
奉納
(
ほうなふ
)
するので、
周囲
(
まはり
)
を
朱
(
あか
)
で
塗
(
ぬ
)
り
潰
(
つぶ
)
して、
中
(
なか
)
へ
墨
(
くろ
)
で「
魚
(
うを
)
がし」と書いてあるのだ、
周囲
(
まはり
)
は
真
(
ま
)
ツ
赤
(
か
)
中
(
なか
)
は
真
(
ま
)
ツ
黒
(
くろ
)
。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
あの
額
(
がく
)
の
中
(
なか
)
には『
奉納
(
ほうなふ
)
』といふ
文字
(
もじ
)
と、それを
進
(
あ
)
げた
人
(
ひと
)
の
生
(
うま
)
れた
年
(
とし
)
なぞが
書
(
か
)
いてあるのに
氣
(
き
)
がつきましたか。
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
の
裏
(
うら
)
に
祀
(
まつ
)
つてあるお
稻荷
(
いなり
)
さまの
社
(
やしろ
)
にも、あの
繪馬
(
ゑま
)
がいくつも
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
問糺
(
とひたゞ
)
されしに委細申立たる故勘太郎が
爲
(
なせ
)
し
業
(
わざ
)
と知れ拷問嚴敷詮議あれども何分白状なさず因て
猶
(
なほ
)
又
(
また
)
大岡殿白洲へ呼出され其方は一通りならぬ
惡黨
(
あくたう
)
なれ共
斯程
(
かほど
)
の
責
(
せめ
)
に
合
(
あふ
)
て白状致さぬは又大丈夫なり
然
(
さり
)
ながら汝が妻の詞に百兩の金
紙
(
かみ
)
に
包
(
つゝみ
)
奉納
(
ほうなふ
)
と
書
(
かき
)
水引にて
結
(
むす
)
び有しと申立て有る上は白状せずとも
差免
(
さしゆるす
)
と云ふ事なし日々苦痛するは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御
用立
(
ようだて
)
申べし其上は
自力
(
じりき
)
に及び
難
(
がた
)
しといふ彌次六申やう御入用高は未だ
篤
(
とく
)
と
相伺
(
あひうかゞ
)
はねば
先
(
まづ
)
貴殿方
(
きでんかた
)
の御
都合
(
つがふ
)
もあれば夫だけ御用立下さるべしと云に肥前は
委細
(
ゐさい
)
承知
(
しようち
)
なして
歸宅
(
きたく
)
せしが
早速
(
さつそく
)
右の金子三百兩
持參
(
ぢさん
)
しければ此
旨
(
むね
)
天一坊大膳へ申し談じ則ち天一樣御出世の上は永代米三百俵づつ
毎年
(
まいねん
)
御
奉納
(
ほうなふ
)
有べしと
認
(
したゝ
)
めし
證文
(
しようもん
)
と
引替
(
ひきかへ
)
にし金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“奉納”の意味
《名詞》
奉 納(ほうのう)
神仏に対し物事を奉り納めること。
(出典:Wiktionary)
“奉納”の解説
奉納(ほうのう)とは、神仏や精霊などに対して供物を捧げる宗教的な行為。
(出典:Wikipedia)
奉
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
“奉納”で始まる語句
奉納物
奉納者
奉納日和
奉納書籍聚跋
奉納住吉大明神